遠隔な組織運営のために欠かせないのがコミュニケーションです。コミュニケーションをとることによって従業員間の意思疎通がスムーズに行われるようになり、作業工程のための意見交流なども活性化します。
コミュニケーションが不足している組織は、組織の末端までの意思疎通が図れずに統一した行動をとることができなくなってしまいます。今回は、組織におけるコミュニケーションをスムーズに行なうためのに有効な、縦と横の関係性を重視した手法を紹介します。
縦の関係性を改善する
組織構成上、上下関係というのは必ず必要になります。最適な戦略を立案し指示を出す上司と、指示に基づいて的確に行動し現場での実務を担当する部下の連携が取れていなくては、円滑な組織運営は達成できません。
上司と部下の関係ではお互いの立場を尊重して仕事をしなくてはいけませんが、コミュニケーションが十分に行われていないと、支配者と被支配者のような関係性が出来上がってしまい業務に支障をきたしてしまいます。重要なのは組織運営に対する意見を言うことで不利益が出ない体制を作り、下の立場の人間が意見を発しやすい環境づくりを行うことです。
管理職にはコーチング研修を行って部下に対する指導の仕方を学ばせ、現場で実務を担当する従業員からはアンケートなどで意見を吸い上げる体制づくりを確保し、支配関係ではなく協力関係の構築を目指してください。
横の関係性を改善する
同じ仕事を担当する従業員間のコミュニケーションをとることで、作業工程の見直しや最適化が行われ、組織の活動はより効率化されていきます。現場の人間にしか分からない知識や作業をしていく中で発見する技術は、作業の改善にとても有益な情報です。
同じ立場の従業員同士でのコミュニケーションを促すことで、知識や技能が広く共有されるようになります。業務面については、最小単位のグループでディスカッションを行って活発な意見交換を促進するのが有効な手法です。より身近でプライベートなコミュニケーションを促す方法としては、同期会や社内サークルの開催などの手法があります。
組織内全体のコミュニケーションの促進
組織が大きくなっていくほど、全体のコミュニケーションは希薄になっていきます。部署ごとにばらばらの活動をしていくようになる中で組織全体のコミュニケーションを取ることは、一つの目的に向かって進むという目的を再認識させ、組織に対する信頼と忠誠を持つことに繋がります。
組織全体のコミュニケーションをスムーズにするには、組織の所属する全員が参加する社内SNSが有効です。立場や肩書を超えて自由に意見を発現できる社内SNSを用意することで、トップから末端の従業員まで同じ条件でコミュニケーションをとることができる体制が確保されます。
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