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少人数の組織を活性化させるマネジメントのテクニック

Shingo Hirono

2014/03/11(最終更新日:2014/03/11)


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by cjmartin
 規模が大きい組織ですと、メンバーが入れ替わりが頻繁に起こるため、自然と組織は活性化していくでしょう。しかし少人数の組織の場合、メンバーは固定化されがちなため、どうしても活性化しにくくなってしまいます。ここでは、少人数の組織の問題点と、その対応策について説明します。

少人数の組織の問題点

 少人数の組織は、メンバーが固定されてしまいがちです。そして、ずっと同じメンバーで仕事をしてると、「昨日と同じ今日」を無意識に望んでしまうため、「ぬるま湯」のような職場環境が醸成されてしまいます。その状態で組織を活性化させることは、不可能です。

 一方で、人間には好悪の感情があります。少ないメンバーの中で、「AさんとBさんはウマが合う」「BさんとCさんは犬猿の仲」というような関係性が出来上がってしまうと、仕事を円滑に進め、業績をアップするための大きな障害になってしまいます。

マネジメントによって組織を活性化させる方法

 そういった組織を活性化するのは容易なことではありません。しかし、だからこそマネジメント力が試される、あるいはマネジメント力を発揮できるチャンスなんだと考えてみると良いでしょう。つまり、「仕方なく対応する」のではなく、「これは良いチャンスだ!ここでマネジメント力を見せることができれば、自分のキャリアアップにつながる」と考えれば、高いモチベーションで対応できるはずです。

 具体的な方法はいろいろあります。例えばAさんに、あえて不得意、あるいは本人が望まない仕事を与え、同時にCさんをその補佐役に任命するのです。つまり、Aさんをリーダー、Cさんを参謀にした新しい仕事を設定するということになります。これはマネジメント上の、いわば「仕掛け」です。

 自分の苦手な仕事を任されたAさんは、当然不満を感じるでしょうが仕事なのですからそれをしないわけにはいきません。Cさんと密に連絡を取り、2人で策を考えながら、与えられた仕事を進めて行くことになるでしょう。

 これが狙いなのです。その仕事自体がうまく行けば、それに越したことはありません。しかし、もし成果を上げられなくても、そうした新しい動きが組織内に起こったことだけで、「仕掛け」の意味はあります。

 小さな組織は「人」が変わらなくとも、メンバーの「意識」は変えることができます。そのための有効な「仕掛け」はいくらでもあるのです。こういった「仕掛け」を考え、実行に移していくことが少人数の組織を活性化させていくために必要なのではないでしょうか。

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