FacebookやLINEなど、企業によるSNSの利用が増えています。中でも手軽にメッセージを伝えることができるTwitterは大手、中小企業問わず人気のコミュニケーションツールとなっています。
しかし、企業は目的を明確にした上でTwitterを利用できているのでしょうか。「無料だし140文字程度なら気軽にできそうだから」という理由でなんとなく導入している企業も少なくないでしょう。今回は目的をもってTwitterを呟くことの重要性と、その使い方を紹介します。
今までの広告と同じ気持ちで使っても効果は薄い
例えば小売企業が新商品の入荷の度に、その商品紹介のツイートをするというのは、企業がTwitterを明確に“Twitterは商品紹介をするために使う”と定義しているのであれば、それはそれで良いのかもしれません。しかし、そういった企業に限ってフォロワーが集まっておらず、ツイート数も減っていく傾向があるようです。「なんとなく流行っているから広告の一つとして使ってみるか」という気持ちでTwitterをやっても成功する確率は高くありません。
何をツイートするか、Twitter利用のコンセプトの軸は社内で十分慎重に検討しましょう。例えばメーカー(作り手)であれば、生産背景を伝えることで商品づくりへの想いを伝えるのも良いでしょう。一般的に消費者が知りえないことや、意外性のある出来事ほど人間はその情報に価値を感じ、誰かに伝えたくなるものです。
Twitterを通じて消費者同士のコミュニティをつくる
では、他にはどんな利用目的があるのでしょうか?それを考えるためにはTwitterの特性に目を向けてみるとよいでしょう。例えば、SNS全体に言えることですが、Twitterというのは繋がることが1つの歓びや楽しみでもあり、価値だと言えます。
Twitterの魅力はリツイートによる拡散能力です。自社のアカウントをフォローしている人にフォロワー500人がいたとします。その人がリツイート(企業のつぶやきを投稿)することで、一気に500人に対してメッセージを拡散させることが出来るのです。
こうした連鎖を通じて様々な意見や感想が次々に形成され、それに共感を持つ人たちで1つのコミュニティが形成されるのです。
コミュニティには誰もが参加できますし、新たに加わったフォロワーがさらに広めることもできます。ツイート内容が新鮮であったり魅力的であれば、一層広まりやすくなります。こうした一連の連鎖的要素を上手く使い、企業PRとして活用することがTwitterの利用目的の1つになるのです。
Twitterを導入することにはメリットもデメリットもあります。デメリットの代表例は炎上リスクです。しかし、利用目的を明確にし対処方法を事前に決めていれば、炎上リスクも低減できます。何より、企業のTwitterにおける炎上というのは消費者からのクレームの1つの現れでもあります。利用目的を明確にしたTwitterで、今までにない消費者とのつながりを持ってみてはいかがでしょうか。
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