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シリコンバレーにIT企業が集まる理由と気候の関連性

Tobayashi

2014/03/07(最終更新日:2014/03/07)


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シリコンバレーにIT企業が集まる理由と気候の関連性 1番目の画像
 アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコから車で30分ほど離れたところに、シリコンバレーと呼ばれる地域があります。シリコンというのは半導体のことで、半導体関係やIT関係の会社が集まっていることからこう呼ばれています。

 シリコンバレーは以前はサンマテオ・パロアルト・マウンテンビューの辺りだけでしたが、地価が上がったため段々とサニーベールやクパチーノ、サンノゼの方に移動しています。

学生に企業を奨励する風土

 この辺にはとても多くのIT起業家が集まっています。というのも、この辺にはスタンフォード大学やサンノゼ州立大学をはじめとして、学生の起業を奨励する大学が沢山あって、その数や質を競い合う風潮があるからです。

 大学内でも起業に関する授業があり、投資と結びついた実践的なカリキュラムを持っています。多くの人が知っているようなGoogleやHPといった大手IT企業もここに本社を構えています。

温暖で開放的な気候

 カリフォルニアのシリコンバレー付近の気候は、温暖で乾燥しています。水は不足していて近くのシェラネバダから引いてきていますが、水道管が古くなっているのが近年問題化しています。

 基本的には雨量の少ない地域で、年間を通して気温の差が小さいため1年を通してあまり服装に変化がありません。ニューヨークのように冬の寒さが厳しくて毛皮が必要になったり、サンフランシスコのように海から冷たい空気が流れて来た時だけ革のジャンパーを羽織ることもありません。厚手のトレーナーでもあって、ほんの少し寒さがしのげれば、それでOKなのです。街を歩く人達はみなカジュアルな格好をしていて、気を張ることのない手軽な風土です。

起業を尊びチャレンジを奨励

 シリコンバレーの温暖な気候は、建物にも影響します。高いビルならともかく、一般家庭の家や学校などはごく簡単な作りです。湿度が高く、寒暖の差が大きく地震の多い日本の尺度からすると、まるで段ボールで作られているかのような建物なのです。モノコック製法という建築方法で建てられた家は、壁を作くりそれを引き上げて、あとは屋根をくっつけただけというほどの簡単な作りです。

 少し心配にもなりますが、雨がほとんど降らない場所なのでそれで十分なのです。作りが簡単で軽いので、なんと車に乗せて移動することも出来るそうです。

 新しく作ることが簡単で移動も可能、それは会社作りにも適用できる感覚のようです。シリコンバレーでは膨大な数の企業が作られ、日々統廃合されています。温暖な気候の中でリラックスしてストイックに会社経営をして転職も起業も思いのまま、だからシリコンバレーには大きく伸びる会社が集まるのです。

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