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会社の健全性を判断するために役立つ3つの経営指標

Tobayashi

2014/03/04(最終更新日:2014/03/04)


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会社の健全性を判断するために役立つ3つの経営指標 1番目の画像
 会社の健全性を判断する経営指標は、大きく分けて3つあります。ここでいう健全性とは、潰れない企業かどうかを判断する指標として定義しています。以下に健全性を判断する経営指標を順を追ってご説明します。

1:自己資本比率

 まずは代表的なもので自己資本比率というものがあります。これはたいへんよく使われますのでご存じの方も多いのではないでしょうか。これは別名、株主資本比率ともいいます。

 計算式は「 自己資本比率=自己資本/総資本(%)」と表すことができ、この経営指標は返さなくてもいい自己資本に対して、いつかは返さなくてはならない負債の比率がどの程度あるかをみる指標です。

 健全性をみる目安としては、自己資本比率は30%程度といわれています。30%を下回ってしまうと健全性に少し問題があるのではないかということです。もちろんこの経営指標は業種によってばらつきがありますので必ずしも30%を上回っていないと健全ではないとは言い切れません。自己資本比率が高いということは毎年の利益を剰余金として蓄積しているため自己資本が厚く健全性が高い会社ということができます。

2:負債比率

 次に健全性を判断するための経営指標は、負債比率です。

 計算式は「 負債比率=有利子負債/自己資本(倍)」で示されます。有利子負債とは毎年利息を支払わなければならない負債のことで、短期借入金、長期借入金、社債のことをいいます。

 これをみることで、自己資本に対して利子を支払わなければならない負債との比率がどのくらいあるかを判断する経営指標で会社が過剰債務となっていないかを判断できます。つまり、借入金の多い過剰債務企業を見分けるのに有効な経営指標です。会社の健全性という観点から見れば負債比率が低ければ低いほど健全性が高いということになります。当然のことながら業種によってはばらつきがありますので同業他社で比較することが重要になります。

3:売上高キャッシュフロー比率

 健全性を判断するための3つ目の経営指標は売上高キャッシュフロー比率です。この比率は、一年間の売上高に対してどの程度の営業キャッシュフローを生み出すかをみる指標です。

 計算式は 「売上高営業キャッシュフロー比率=営業キャッシュフロー/売上高」で示されます。ここでいう営業キャッシュフローとは会社が本業の営業活動で得たキャッシュフローを示しています。

 この経営指標は、売上に対してどれだけのキャッシュが会社に入ってきているのかを判断できますので高ければ高いほどいいということになります。この比率が高ければ売り上げに対して会社に入ってくる現金が多いということになりますので健全性が高いということがいえると思います。

 以上3点が、企業の健全性を見る時に役立つ指標となります。このような視点をもてば、企業を見るときに違った視点で見ることができるようになり面白いかもしれません。

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