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【勝ち残れる企業になるために】「SWOT分析」を使って組織の強みを分析する方法

Shingo Hirono

2014/03/05(最終更新日:2014/03/05)


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【勝ち残れる企業になるために】「SWOT分析」を使って組織の強みを分析する方法 1番目の画像
 企業間の競争が激しくなってきた昨今、企業が勝ち抜いていくためには自社の強みを知り、それを基に戦略を策定していかなければなりません。その時に使えるのが「SWOT分析」です。「SWOT分析」とは、組織の「機会」「脅威」「強み」「弱み」の4つの要因を分析することで、組織の成長戦略を探るためのツールです。ここでは、「SWOT分析」を使って組織の強みを知る方法を紹介していきます。

1. SWOT分析を行う手順

 SWOT分析を行う時は、4つの要因の特定から始めます。まず外部環境、内部環境から情報を収集し、外部環境の「機会」と「脅威」を特定し、次に内部環境から組織の「強み」「弱み」を特定していきます。
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 そして「機会」と「強み」「弱み」を上記のじょうにクロス分析し、組織が実行するべき内容を決め、次に「脅威」と「強み」「弱み」のクロス分析から組織が回避、撤退するべき内容を決めていくのです。そこで、明らかになった分析内容を視覚化し、成長戦略を決定します。

2. 具体的な方法

 まず最初にするべきは「外部環境の分析」です。例えば組織を取り巻く環境に変化はあるのか、あるとしたらどんな変化か、その変化に対して他社はどうするのか、また自分たちはどうするべきなのか。これら外部環境の分析がなくては、「自分たちに与える影響は?」という内部環境の分析に進むことができません。外部環境の分析に関しては、「PEST分析」や「ファイブフォース」といったフレームワークを使うと便利です。

 外部環境の分析が終わったら、内部環境の分析に移ります。ここでは競合他社の変化から考えられる自社の強み、弱みを分析します。この時に大切なのは、客観的なデータを用いて分析することです。「今、これに取り組んでいることは他社にはないことだから、我々の強みである」という主観的な要素は、SWOT分析における内部環境分析には当たりません。SWOT分析の外部環境、内部環境の分析は非常に膨大な情報を用いて行うものであるため、分析する市場に見識がある場合は、いったん仮説を立てると、分析すべき情報を少し省略することができます。その際、仮説は一つに絞り込む必要はありません。

 続いて分析で明らかになった情報をかけあわせて、クロス分析を行います。ここから組織の「強み」と「機会」をあぶり出し、成功要因を導き出していくのです。
ここまでくれば、組織のとるべき戦略オプションが、いくつか見えてくることでしょう。

 以上、「SWOT分析」を使って組織の強みを知る方法を紹介してきました。自分たちの強みを知らなければ、競争が激しい環境で戦っていくことはできません。長く生き残っていける企業になるためにも、こういった分析手法を使って戦略を立てていくようにしましょう。

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