フレームワークとは、開発や運用、問題の発見、意志決定等を行う際に利用する思考の枠の事です。フレームワークを利用することによって物事の全体がとらえやすくなったり、思考の結果を人に説明しやすくなったり、コミュニケーションを円滑に取れるようになるなどのメリットがあります。
意思決定をするときに困るのが、自分の決断に自身が持てないという点です。何を基準として判断しているのかが曖昧であればあるほど、その不安は大きくなります。そんな時にフレームワークを用いることで、明確な判断基準ができるのでとても便利です。そこでここでは、意志決定の際に役立つフレームワークについてお話していきます。
意志決定を下すためのフレームワーク
意志決定を下す際に押さえておきたいポイントは3点あります。それは 「可能性の拡大・可視性の向上・資源利用の効率性の向上」です。
可能性の拡大
これは、現状で足りていないものを新たに開発していくための強い意志の事です。ビジネスの上でも足りていないものを充足し、開発していくことが大切になります。意思決定を迫られている事項が改善される可能性をどれだけ信じられるのかということを1つの基準としてみるとよいでしょう。
可視性の向上
ここで押さえておきたいのは、新たに作り上げる製品やサービスがどの程度実現性の高いものかという点です。具体的な案を出した上で実現性の低いものであれば、それは無駄な投資に繋がる可能性があります。そのため、その製品やサービスは実現性があるか、どの程度でそれが達成が可能かなどを考慮した上で判断するようにして下さい。
資源利用の効率性の向上
資源利用は効率よく行わなければなりません。もし別の製品への投資の資金の回収ができていない状況で新たに新製品を作れば、財務的に事業の運営が困難になる場合があります。また、新たな製品を開発する際にもどの程度の予算なのかを見極め、効率よく資源を利用する必要があります。また、これに関しては長期的な視点をつことがとても重要となります。短期的な利益が見込めなくとも、しっかりとした見通しを立てておくことで視座も上がり、遠くを見ることができます。
フレームワークの基礎で最も重要な部分
フレームワークの3つのポイントを紹介しましたが、この中でも最も重要な部分は 可視性の向上です。アイデアを実現するためには可能性の拡大の部分が重要だと考えている方もあるかもしれませんが、そうではありません。可能性の拡大は戦略策定でしかなく、ビジネスの本質ではありません。可能性の拡大のみを追求し続ければ、いずれ事業は破綻してしまいます。
ビジネスは日常的に可視化を積み重ねることによって進んでいきます。ビジネスにおいては誰もが共感できるビジネスであるかどうかという点が極めて重要です。共感できるものかどうか判断するためにも、可視化を向上させることがキーポイントになるのです。
大きな意思決定をしなければいけない場面こそ、このようにフレームに当てはめて考えることは有効だと言えます。そのような場面が来た際には、ぜひ参考にして実践してみてください。
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