起業したばかりの企業にとってビジョンを具体的に決めることは非常に重要なことです。起業する時には、自らの想いを実現した時にどうなっていたいのかというビジョンをはっきりさせておくことが大切です。どのようなビジョンをもっているかで会社事業の長期的な命運を定めると言っても過言ではありません。ビジョンがないままでは、世の中の流行りに飛び乗り続けて目移りし続け、結局何をやっても大成しないという事態に陥ることもあります。
1. ビジョンの3つの必要要件
起業のビジョンの決め方には3つの必要要件があります。まずは、成し遂げたいこと、目指すものを明確にするということ。これは何をしたいか、自分達はどうありたいかといった意志の問題です。このときに意識すべきなのは、自分達がやりたいと思っていることの根っこにある普遍的なことに目を向け、それを言語化するということです。
その次に必要なのは目標です。達成すべき指標は具体的にどれくらいのものなのか定量的に導きだしておく必要があります。ここでの目標は実現可能かどうかということは関係ありません。これくらいの高みを目指すのだという意志表明なのです。
最後に美学です。成し遂げるためには、メンバーの力を最大限引き出し、またそしてさらに多くのメンバーを引き寄せるものとなる、そんな美学が必要になります。
2. ビジョンの決め方
「成し遂げたいこと」「目標」「美学」の3つが矛盾なくがっちりとかみ合った場合は問題なく、これからの進むべき方向を指し示してくれる精度の高いビジョンとなりますが、なかにはビジョンが固まらないこともあるはずです。強引に決めても実態に合わないものでは逆効果となる場合もあります。事業をやりながら自分達の想いの純度を高め、言語化する作業をしていくというのも1つの決め方です。ただし、そのときに気をつけなければならないのが、短期的、目先の「小さな勝ち」を積み重ねていくことに満足してしまわないようにするということです。そうすると長期的なビジョンが必要だという意識がなくなることがあるので気をつけてください。
ビジョンが明確になることで、何かあってもぶれずに自分達のすべきことを行うことができます。それが何かを為しとげるためにはビジョンが必要になるのです。
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