大企業の社長でも個人事業主でも、トップに立つ人間は経営分析の方法について知っておくべきです。しかし、経営分析という言葉を聞いただけでは難しいそうだというイメージを抱いてしまう人が多いと思います。今回は経営分析をしたことがない人でも、簡単に理解して実行する方法について書いていきたいと思います。
貸借対照表
経営分析において、一番大事な物はバランスシートと呼ばれる貸借対照表です。これは家庭で言う、いわゆるお小遣い帳と同じものなのです。会社でいくらの収入があり、その収入の種類がどのようなものから成り立っているのか、そしてどのような種類の支出がいくらずつどこに出ていっているのかなどが一覧になっている表です。この表を見れば、会社のお金の流れを簡単に把握することが出来ます。一つの会社の貸借対照表を見て、どうしてこの会社が毎月赤字なのか、どの経費を削ることが出来るのかなどを考える事も可能です。
同じ業界・規模の会社の貸借対照表を見比べてみると、違いが顕著になっているのでどこをどうすればいいのかが一目瞭然です。見比べる事によって、どうしてA社は儲かっていてB社は赤字なのかが簡単に理解できます。売り上げである収入を増やす手法を考えるのも一つですが、削れる支出を簡単に見つける事も出来ます。
こういった貸借対照表は株式会社などでは公表が義務付けられているので、興味のある会社のもので、少し調べてみて下さい。
SWOT分析
SWOT分析と呼ばれる経営分析の手法も非常に役立ちます。まずSWOTが何を表しているのかと言うと、SはStrengthで 強み・WはWeaknessで 弱み・OはOpportunityで 機会・TはThreatで 脅威です。
では具体的なSWOT分析の例を挙げましょう。例えばケーキ屋を経営していたとします。このケーキ屋の 強みはオーガニックの素材で、無添加にこだわっている事だとします。 弱みはオーガニックで添加物が入っていない為に、他店の商品と比べて日持ちしない。 機会はオーガニック嗜好が高まっている。 脅威は同じような強豪が2キロ以内に出来る、といった具合です。この有意義なSWOT分析をすることで、簡易的な経営分析が出来ます。それが次なる施策につながるという訳です。
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