起業を夢見る人たちは、今も昔も多いと思います。現代の日本は一円から株式会社が作れるという法律もあります。起業の敷居は低くなっているといえるでしょう。では実際に起業し成功する人にはどのような共通点があるのでしょうか。今回は2点に絞ってご紹介します。
1. 死ぬほど働く
成功者はとにかくハードワークです。とくに創業時は、長時間労働が目立ちます。京セラの創業者である稲盛和夫さんは、最初に入社した会社では「研究に没頭しようと、研究室に布団やかま、七輪など持ち込んだ。朝から深夜まで研究に没頭した」と著書で語っています。
また、さらにハードワークは起業したあとも続きます。京セラの社員たちも稲盛さんに「働きすぎ」との苦言を呈します。それに対し稲盛さんはこう社員たちを鼓舞したと語っています。
「来る日も来る日も徹夜に近い作業に、社員みんなフラフラだろう。だが、業界の新参者である我々は、業界内でもビリもビリ。お話にならないくらいのド素人集団だ。全力で走り続けても、先頭集団に追いつけるかどうかわからない。必死に走っても勝てないかもしれないが、せめてスタートダッシュだけでも、百メートル走のダッシュ力でいけるところまでいこう」
アメブロで有名なサイバーエージェント社長の藤田晋さんも、創業時に死ぬほど働いた起業家の一人です。なんと週に110時間労働を掲げたと、著書で語っています。
「週に110時間だから、9時に出社するだろ。そのまま深夜2時まで仕事する。それを平日5日間やる。そして土日に12時間ずつ働けば週に110時間だ」
創業時、まだ社員が3人の時代にこう語ったと言っています。今の時代、そんなことをやればたちまち「ブラック企業」として世間から叩かれること間違いなしです。もちろん休日なんてない。ワークライフバランスもない。しかしそんな状況だからこそ、成功したともいえるかもしれません。
2. 必ず成功するという情熱
稲盛さんは、開発が進んでいなかったセラミックに目をつけました。「当時、セラミックの開発や製造には、多くの肉体労働が必要だった」と自身でも語っています。さらに「このセラミックがなければ、ブラウン管ができない。今、東大出身でも京大出身でもできないような、素晴らしい可能性を秘めた製品の研究をしている。これを世に送り出そう」と続けます。
藤田晋さんは90年代の後半、インターネット業界に目をつけました。そこでの営業力の弱さを弱点と見抜き「インターネット商品の営業代行」という、当時この業界では新しい分野に注力する会社として、その後大企業にのし上がっていきます。未開発の分野に目をつけたという意味では、稲森さんも藤田さんも同じですね。未開発の分野に情熱を注ぎ、人より多く働く。そんな心が成功を支えた要因かもしれません。
ここでは2人の起業家に共通する特徴をあげました。自分のやっていることが絶対に成功すると心から信じ、そのための努力を惜しまなかったからこそ成功を掴むことができたのでしょう。
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