問題が発生した時に、なかなか解決の糸口が見えずに意思決定が行えないという状況は多くの人がビジネス上で経験することだと思います。糸口が見つからず焦ってしまうことも多いでしょう。見つかりにくい糸口というものは、実は考え方さえ変えれば明確に見えてくるものなのです。では、その考え方とはどのようなものなのでしょうか。
そもそも問題とはどういうものか
問題と一口に言っても、様々な形があるように思えます。そこで問題解決となると、それぞれに対してアプローチが異なるためにどのルートを通るようにしたら良いのか探り始めることになります。しかし、もしどのような問題でも、突き詰めれば同じような形に落ち着くとしたら、アプローチ方法はほぼ変わらずに問題解決も早まるとは言えないでしょうか。
実は、解決が難しいとされる問題のほとんどは、人と人が絡む案件が多いものです。それ以外の物理的な問題はある程度論理的に考えることによって解決はできます。しかし、人が絡む問題となると一筋縄ではいきません。何故ならそこには、関係する人それぞれの利害関係が絡んでくるからです。つまり、やっかいな問題のほとんどは、人と人との考え方の相違、価値観の違いと言い換えることができるのです。そこで、問題解決の意思決定をする際のアプローチの最初には、この 利害関係の対立がどこにあるのかを明白にしておくこと必要があるということになります。
他の価値観を受け入れる覚悟を持つ
問題の根本のほとんどは考え方の違い、価値観の違いにあることを上記しました。しかし、双方が自分の価値観を主張し合うだけでは何も解決しません。かといって、相手の言い分のみを受け入れるというのも、適切な選択ではないでしょう。
まずは、このままでは何も解決せずに事態が進展しないことを相手に伝えて、皆でその意識を共有することが必要です。そして、お互いにどこかで妥協し合って互いをある程度受け入れましょう。意思決定とは、いくつかある選択肢の中からどれかひとつを選ぶということです。それは、自分にとって不利益となる要因を含んでいるものもあるでしょう。そこで必要なことは、妥協点を設定するということです。その中で、自分と相手と納得ができる折り合い地点を探し出すという作業が、問題解決に直結していくのです。
ビジネス上で毎日と言って良い程出くわす意思決定のひとつひとつを的確に行い、問題解決していくことこそが現状のビジネスを進める第一歩なのではないでしょうか。
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