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名言に学ぶ、数字力

U-NOTE編集部

2014/02/24(最終更新日:2014/02/24)

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 ビジネスにおいて、今の自分に不足している力は――。その答えを求め、リーダー育成を目的とした社会人向けのビジネススクール「 グロービス経営大学院(東京・大阪・名古屋・仙台・福岡でMBAプログラムを提供)」で行われた「数学力セミナー」に参加した。会場は東京メトロ有楽町線「麹町」駅前という、好立地に位置する東京校。 

 集まった社会人は20~30代が中心で、40名ほどの参加者の男女比率はちょうど半々。いくつかのグループに別れて着席し、セミナーを担当する鈴木健一氏は「グロービスは、講師の話を一方的に聞くのではなく、学生の皆さんに積極的に参加いただくディスカッション中心の授業。自分ならどう考えるのか。お互いに意見を交わしながら学ぶことで、ビジネスで実際に使えるスキルを身につけるスクールです」という言葉からセミナーがはじまった。 

 今回のセミナーは、仕事を進める上で極めて重要な「数学に基づいた意思決定」について学ぶことを目的としている。 

アインシュタインの言葉に学ぶ

 鈴木氏はアインシュタインの名言「もし、ものごとをシンプルに説明することができないのであれば、あなたはそれを十分に理解していないということだ」を引用しつつ、参加者に数字による分析について問いかける。 
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Q:これまで、ご自身が数字を使って分析をし、それを誰かに報告したりする際、うまくいかなかったのはどんな場面ですか?また、うまくいかなかった原因は何でしょうか? 

 普段、ビジネスの現場で数字を扱っていても、明確な目的を設定した上で、分析結果を分かりやすく第三者に説明できるビジネスパーソンは多くない。目的なき分析に価値はないのだが、目的が明確でないまま分析を進めていることに多くのビジネスパーソンは気づいていないという。 

分析のストーリーラインを語れるか

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 数字を使ったコミュニケーションが上手くいかない最大の原因は、前述の通り分析の目的が明確になっていないケースが大半だが、次に問題になるのはストーリーラインだと鈴木氏はいう。分析の目的を押さえたら、次は仮説を持って検証に必要な情報を洗い出し、第三者にわかるように加工にする。この分析の3層構造と呼ばれる「目的、仮説、データ」の流れをひとつのストーリーラインとして自らの言葉で語れるかが、数字を使ったコミュニケーションでは重要になってくる。つまり数字力を高めるには、目的から逆算をしてゴールからスタートまで、分析の道筋を描くスキルを磨く必要があるのだ。 

 このパートの最後に鈴木氏はもうひとつ名言を引用した。「数字なき物語も、物語なき数字も意味はない」。元キヤノン社長であり、経団連会長も務めた日本を代表する経営者、御手洗冨士夫氏の言葉だ。 

「数字力」は様々な場面で鍛えることができる 

 鈴木氏は、分析とは一言で言えば「分けて、比較をすること」だという。この考え方を理解すれば、ビジネスだけではなくスポーツの結果や株価など、日常で触れる数字のすべてが数字力を鍛えるトレーニング素材となるだろう。 

 「統計学」や「定量分析」の書籍が書店で平積みされる昨今。いくら書籍を読んでも一向に数字力が向上しない方は、数字力を鍛えるために必要な視点が抜けているのかもしれない。そういう方は、一度グロービスの「数字力セミナー」や「 ビジネス定量分析」という科目を受講してみてはいかがだろうか。 

<講師紹介> 

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鈴木健一 
 東京大学工学系修士、シカゴ大学MBA。野村総合研究所を経た後、A.T.カーニーにてマネージャーとして経営コンサルティング業務に従事。メーカー、通信事業者の新規事業戦略、マーケティング戦略、オペレーション戦略などの分野で幅広いコンサルティング経験を有する。現在はグロービスに加わり、グロービス経営大学院の事業設計に携わるほか思考系科目の教員を担当する。 

学校法人グロービス経営大学院とは? 

 1992年に非学位プログラムであるグロービス・マネジメント・スクールからスタートし、2006年にMBA(経営学修士)を授与する文部科学省認可の学校法人グロービス経営大学院を開学。高い学生満足度が社会に広く認知され、開学以来入学者数は増え続ける。2013年春には500名を超える新入生を迎え、在校生1,000名を超える国内最大規模のビジネススクールに成長。東京、大阪、名古屋、仙台、福岡にキャンパスを構えている。 
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