GoogleやFacebook、Apple、PayPalなど世界を代表するウェブサービスが次々と生まれるアメリカ・シリコンバレー。シリコンバレーはアメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアにおける南部に位置し、IT企業のメッカとも言える都市です。IT業界においては、どの関係者もイノベーションを創造する中心的な存在として注目している特別な場所です。
社会に新たな価値を創造するために挑戦する起業家が多いシリコンバレーですが、なぜシリコンバレーで起業をする人が多いのでしょうか。今回は、シリコンバレーで起業をするメリットを探ってみたいと思います。
強力なネットワークを活用できる
シリコンバレーで起業をする一番のメリットは、世界最大級の強力なネットワークを活用することができることです。ここで言うネットワークとは、人脈やインフラストラクチャー・スタートアップ間同士の交流を指しています。こうしたネットワークを保持している中心的な存在は、シリコンバレーのインキュベーションを兼ね備えたベンチャーキャピタルです。500StartupsやYコンビネーター、TechStars、Plug and Play Tech Centerは好例です。
これらのベンチャーキャピタルはシリコンバレーで起業をする際に、慣れない場所で少人数で仕事をする上で障害となるオフィスなどといったインフラストラクチャーや、人脈やスタートアップ間同士の交流などといったネットワークを提供してくれます。従来のベンチャーキャピタルにおいては、大きな取引先を紹介する営業の側面および質の高い人材を連れてくる採用の際にその役割を果たしています。さらに、インキュベーションを兼ね備えたベンチャーキャピタルにおいては顧客が欲しがるプロダクトの作り方といった価値提供もしてくれます。
現地メディア掲載=世界中のメディア掲載
スタートアップにおいて、協力者を多く得てより多くの人を巻き込んでいくことが事業展開を加速させる上で重要です。その中で、メディアに掲載されることは信用を手に入れることと同義であり、助けとなる存在となります。また、メディア掲載は有能な人材を集めたりベンチャーキャピタルから資金調達をする上でも信用力のある実績として示しやすいというメリットもあります。
シリコンバレーでは、世界中のIT業界関係者を中心とした人々が毎日アンテナを張り巡らして情報を得ています。シリコンバレーで起業し現地のメディアに取り上げてもらうことは、世界中のメディアへと情報を波及させることにつながり、サービスの認知度を加速度的に上げることに寄与します。
ただし、メディアに掲載されることが必ずしもユーザーを獲得に繫がるということではありません。あくまで、メディア掲載されることは自社およびそのサービスのブランディングや採用面において有意義なことであるということです。ITの起業を志す人ならば、ぜひ一度足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
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