子どもが一瞬でいい子になるとネット上で話題になっている「 鬼から電話」というアプリをご存知でしょうか。
小さな子供を持つ主婦を中心に口コミで広がり、サービス開始から約1年4ヶ月で460万ダウンロードを達成。今もなお、ダウンロードを伸ばし続けている大ヒットアプリです。
今回は、そんな大ヒットアプリを立ち上げたメディアアクティブ株式会社・佐々木孝樹氏に、ヒットアプリを立ち上げる法則や収益化に繋げるコツについてお話を伺いました。
しつけサポートアプリ「鬼から電話」とは?
ヒットアプリを生み出し、今もなおヒットし続ける秘密
「泣いている子どもを泣き止ませる」という今までにはないアプリを作ろうと思ったきっかけは?
実は、弊社はウェブ制作会社なんです。このアプリは、「弊社のサービスを知ってもらうきっかけになれば」という想いで集客を狙って制作しました。
まず、アプリを作ろうと考えた時に、「どんなアプリが存在していて、伸びているものは何か」というような市場調査を綿密に行いました。また、今流行のソーシャルゲームは既に競合が数多くおり、ゲーム以外のサービスを作りたいと思っていました。
その結果、たどり着いたのが「教育」カテゴリでした。当時は、子どもに対する教育アプリはまだ少なかったのです。また、 ターゲットを「子ども」に絞り、切り口を「泣き止む」に設定することでアプリを毎日使ってもらえると考えました。
実際にリリースし、すぐに反響はありましたか?
初期から多くの反響をいただきました。2012年9月にAndroidからリリースをし、同年の12月からブレイクしました。また、サービスの珍しさもあってマスコミからも多くの問い合わせをいただきました。これまでテレビに30回程度、雑誌新聞には10数社掲載されました。
2014年1月で、460万ダウンロードを達成しています。 今まで広告などにお金をかけたことはありません。ユーザーの口コミによって、サービスの利用者が拡大していきました。
広告を出さずに、サービスの認知を広げられた要因は?
アプリ内にソーシャルボタンを設置したことです。ダウンロードのトラフィックを見ても、ソーシャルからの流入が多いというデータが出ています。
ソーシャルに拡散されている情報は、口コミと同じ効果があると考えています。アプリを使ってくださったユーザーが拡散した情報をその知人が見る。知人が勧めている情報は信頼感があり、「ダウンロードしてみようかな」という気持ちを呼ぶのだと思います。
アプリを使い続けてもらうコツは?
ユーザー目線に立って、サービスを運営することです。リテラシーが高くないユーザーでも直感的に利用できるように、機能は極力シンプルにすることを心がけています。
また、アプリ内にお問い合わせのページを設けています。 どのアプリにもある機能ですが、「鬼から電話」は弊社の電話番号が掲載されています。これはメールをあまりしないユーザーのことを考えています。お問い合わせもサポート会社には委託せずに、全て自社で対応しています。
ユーザーあってのサービスなので、生の声を大切にしたいという想いからです。全てが実現するわけではありませんが、「こういうシチュエーションを追加してほしい」という要望には極力応えるようにもしています。今まで要望に応えて追加したシチュエーションは22ほどあります。
アクティブユーザーはどれくらいでしょうか。また、アクティブ率を保つ施策はありますか?
現在、一日12万人以上の方にご利用いただいています。初回ダウンロードからアンインストールされるまでの離脱率が低く、総ダウンロード数の50%以上のユーザーに使い続けて頂いております。
ただ、実はアクティブに使って頂く施策はあまり行っていません。 頻繁にプッシュ通知などを出してしまうと、逆効果になるんです。受け取ったユーザーが混乱してしまったり、苦情のもとになるケースが非常に多いですね。そのため、私たちは月に1度だけお知らせとして通知を出しますが、それ以外は特にプッシュ通知を行っていません。
開発の際に注意していることはありますか?
「鬼から電話」はiOSとAndroid両方をリリースしています。
しかし、開発の際は必ず「Androidから」作ってリリースするようにしています。iOSはAppStoreの審査期間が長いため、バグがあった時にも改修まで時間がかかってしまいます。一方で、AndroidはGoogle Playの審査期間が短く、バグがあった場合でも迅速に対応することができるので、Androidで一旦リリースして、より精度の高いものをiOSでリリースしています。
スマホアプリの鬼門であるマネタイズ。ヒットアプリが導入している広告ツールは?!
収益はどのように得ていますか?
現在は広告収益が主になっています。色々なリワード広告のサービスを導入していますが、中でも満足度が高いのが「 appC cloud」です。
導入がとても簡単で、収益性も高いという印象です。ただ広告を出すのではなく、ユーザーの興味に近い広告をレコメンドして表示ができたり、広告の在庫も多いのでマンネリ化しません。
また、サポートがとても手厚くて助かっています。 不明点の問い合わせ対応や、障害が起きた場合もその日の内に対応してくださるので安心して利用しています。
実は、スマートフォンアプリの開発は「鬼から電話」が初めてだったため、知識ゼロの状態でした。そんな時に色々とアドバイスをくださったのも、「 appC cloud」を運営している「カイト株式会社」さんでした。
ヒットアプリ「鬼から電話」に続け!
アプリ開発者の方々にメッセージを一言
「鬼から電話」が多くの反響をいただいたのは、綿密に企画を練ったことと市場調査を行ったことだと思っています。
トレンドを意識したアプリを作ることも良いですが、日々数多くのアプリがリリースされる中で 「どこの市場を狙うか」「市場には競合はどれくらい存在するのか」を慎重に調査することをおすすめします。
460万DL「鬼から電話」が明かす、ヒットアプリ5つの法則
1.「どんなアプリが存在していて、伸びているものは何か」という市場調査を綿密に行う。
2.ユーザーが口コミできるよう、ソーシャルメディアへの導線を設置する。
3.ワンクリックでお問い合わせ電話ができるなど、ユーザーのリテラシーに合わせて声を拾えるようにする。
4.アンインストールされる危険のあるプッシュ通知は多用せず、プロダクトとしてアクティブにさせる。
5.審査期間が短いAndroidアプリから作り、バグを潰しきり、精度をより高める。
▶「鬼から電話」も使っているappC cloud公式サイトは こちら
appC cloudは、簡単な手順で実装ができる完全無料のスマートフォンアプリの収益化支援ツールです。実装するとアプリ内にスマートフォンアプリの広告が掲載され、ユーザーが掲載されているアプリをダウンロードすると報酬が発生します。高い報酬単価が特徴です。
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