経営は意思決定によって成り立っていると言っていいでしょう。目標達成のための方策や計画の考案やベストと思われる計画案の選択が経営の意思決定と言えます。選択を間違えないためにも、慎重な吟味は必要ですが、決定までの時間があまりに長くかかってしまうと、結果として目標が達成できないということになりかねません。「そもそもの目的は何か?」を考えれば、意思決定のスピードの重要性がおのずと明らかになるでしょう。
意思決定に時間がかかってしまう原因
意思決定に時間がかかってしまう原因としては、メリットとデメリットを比較したとき、拮抗した選択肢がある場合や、また、どれも判断基準を満たしていない場合があるでしょう。「時は金なり」ということわざがあります。意思決定ができないまま過ぎていった時間は、大きな損失です。どのプランや選択肢にしても、少しでも早く計画実行に移していれば、ミーティングを重ねていた時間内で、計画が前進するので、結果が出て、その後の修正プランというものも生まれるでしょう。
意思決定をする本来の目的
経営上での意思決定は、いうまでもなく、意思決定そのものが目的なのではありません。選択した方策や計画が実行に移され成果をあげ、目標を達成することが目的です。意思決定をしていると意思決定自体が目的に感じられてしまう場合が多いでしょう。つねに原点に立ち戻って「そもそもの目的」を正しく認識する必要があります。そして、可能な限り緻密な検討をしながらも、スピードをもって結論を出す。それは、本来あるべき意思決定の姿なのではないでしょうか。
スピード感と緻密で慎重な検討。その両立は容易なことではありません。慎重に検討しながらもスピーディに意思決定できる力。それが経営者に求められる能力なのです。
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