会社のビジョン(経営理念)はどの企業にもあるものですが、それを社内全体に浸透させるということは難しいことです。社長が高らかに掲げて社内に貼り出していたとしても、それが自然に社員に浸透することはなかなかありません。より現場に近いチームほど、そのビジョンを意識せずひたすら目の前の仕事に取り組んでいるという状態がよく見受けられます。
ビジョンが無くても目の前の仕事は出来るかもしれませんが、日々意識しているかどうかによってその結果や長期的に見た時の成果に大きく影響してきます。ここでは、チームにビジョンを浸透させるためにやるべきことをご紹介します。
ビジョンはコンパスだと思うこと
まずやるべきなのは、社員に対してビジョンは進むべき方向を示すコンパスであると伝えることです。ビジョンとは、会社の在り方や将来の姿を示すものです。つまり、ビジョンが無いということだと会社はどこに進んでいけばよいのか分からなくなるし、そこで働く人達もただ給料のために動く奴隷のようなものになってしまいます。
ビジョンという会社の進むべき道を示すコンパスを意識しながら、毎日自分の仕事をすることで努力の方向を間違えることはなくなります。会社をより良い方向へ導いていくことが、ビジョンが果たす大事な役割なのです。
仕事に意味付けをしてあげる
ビジョンは抽象的なものとして掲げられることが多いです。だからこそ、チームメンバーにとっては身近に感じられず、経営理念を社内に貼り出しても目には止まっても心には残ることはありません。
そこで、そのビジョンを実現するためにどうするべきなのかを具体的に提示する必要があります。ビジョンから逆算して具体性のある内容を伝えることで、いまそれぞれがやっている仕事に意味付けをします。それぞれの仕事に意味を持たせることによってモチベーションも上がり、業務的にもよい効果を生むことが出来るのです。
ビジョンに沿った仕事ぶりを評価する
会社のビジョンに則った仕事をしている人を評価することは、社員のモチベーションを上げ社内全体にも良い効果をもたらします。そうすることでビジョンはどのようなものなのか、会社は何を目指しているのか、それを達成するために自分は何をすべきなのかということを感覚として感じとらせる事ができるようになります。
人は皆価値観が違うために、会社のビジョンに誰もが完全に共感できるというわけではありません。しかし、チームでなるべく近い価値観を共有するということを徹底することで会社のビジョンが浸透していくようになり、会社としての業績や存在価値にも繋がってくるのです。
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