

はじめての結婚式では、結婚式の招待状を受け取った後の対応などわからないもの。
そこで今回は結婚式の招待状が届いたときの基本的な返信マナー、書き損じの対処法、招待状の返信はがきに書き添えるメッセージ文例を友人、上司などの関係別に紹介したい。
結婚式の招待状における「基本的な返信マナー」
結婚式の招待状を受け取った後は、以下3つのマナーを守った上で返信はがきを送ろう。
結婚式の招待状を受け取った後の基本的な返信マナー
- 返信はがきは「なるべく早め」に送り返す
- 「忌み言葉」を避ける
- 「出席」「欠席」に○をするだけではNG
結婚式の招待状を受け取った後の基本的な返信マナー①:返信はがきは“なるべく早め”に送り返す
招待状を受け取ったらなるべく早めに返信することを心がけてほしい。
結婚式の招待状の差出人は、返信はがきの出欠状況を見て、当日の料理やお土産、引き出物の数を決める。
返信が遅くなればなるほど、それらの準備に入ることができなくなってしまうのだ。
遅くても返信期日までには必ず出すようにしよう。
結婚式の招待状を受け取った後の基本的な返信マナー②:「忌み言葉」を避ける
結婚式では、葬儀と同じように「忌み言葉」を避けるのが基本である。
祝い事における「忌み言葉」がわからないという人は、返信はがきに以下の言葉を使わないように気をつけてほしい。
結婚式の招待状に返信する際に気をつけたい「忌み言葉」
- 【離婚を連想させる言葉】別れる、切れる、苦しい、壊れる、飽きる、返る、帰る、去る、出る、破れる
- 【不幸を連想させる言葉】四(死)、九(苦)、とんでもないこと、とんだこと
- 【再婚を連想させる言葉】重ね重ね、たびたび、次々、つくづく、再び、また、続いて、再度、重ねて、追って、追伸、くれぐれも、返す返す、再三
結婚式の招待状を受け取った後の基本的な返信マナー③:「出席」「欠席」に○をするだけではNG
「出席」「欠席」を回答する際、ただ単に返信はがきに書いてある「出席」「欠席」の文字に○をつけるだけではNGとされている。
はがきに書かれた「出席」「欠席」の文字に、「慶んで(出席)させていただきます」「残念ながら(欠席)させていただきます」などと加えると、差出人を気遣った返信になるのだ。
また、「ご芳名」「ご住所」「御出席」の「ご」「御」「ご芳」には二重線を引く。以下の書き方を参考に書いてみよう。
(例)「宛名」の書き方
表書きでは、「行」「宛」の文字を二重線で打ち消して、横書きであれば下に、縦書きであれば横に「様」の文字を書き込む。

(例)「出席」する場合の返信はがきの書き方

(例)「欠席」する場合の返信はがきの書き方

結婚式の返信はがきに記す「祝福メッセージ」の書き方
結婚式の返信はがきには出欠の回答に加え、短い祝福メッセージを書いて差出人に返信する。
祝福メッセージを書く際には、以下のポイントに気をつけてほしい。
返信はがきに祝福メッセージを書く際の注意点
- 句読点(「、」「。」)を打たない
- 「忌み言葉」を使わない
- 黒のボールペンで書く
忌み言葉については先にも紹介したが、結婚式の招待状に返信する際には「句読点を打たない」というマナーもある。
「お祝いごとには終止符を打たない」という理由で、句読点を打たないことがマナーとされているのだ。
細かなマナーではあるが、上司や会社関係者、親族などの結婚式であればきっちり守るのが無難だろう。
【基本メッセージ】結婚式に出席する際のメッセージ文例
【基本編】結婚式メッセージ文例①
-
ご結婚おめでとうございます
喜んで出席させていただきます
【基本編】結婚式のメッセージ文例②
-
このたびは御結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
末永くお幸せに
【基本編】結婚式のメッセージ文例③
-
ご結婚おめでとうございます
お招きいただきましてありがとうございます
喜んで出席させていただきます
【友人・親友向け】結婚式に出席する際のメッセージ文例
【友人・親友編】結婚式メッセージ文例①
-
この度はご結婚おめでとうございます
ご自慢のきれいな花嫁さんにお目にかかるのを大変楽しみにしています
【友人・親友編】結婚式メッセージ文例②
-
この度はご結婚おめでとう御座います!
晴れ姿を楽しみにしています!
結婚式まで忙しいとは思いますが体に気を付けてね
【友人・親友編】結婚式メッセージ文例③
-
ご結婚おめでとう!
お式へのご招待ありがとう ぜひ出席させてもらうね
当日を楽しみにしています♪
【上司・会社関係者向け】結婚式に出席する際のメッセージ文例
【上司・会社関係者向け】結婚式メッセージ文例①
-
お招きいただきありがとうございます
お二人の晴れの門出に立ち合わせていただくこと大変光栄に存じます
末ながい会社関係お幸せとますますのご発展をお祈りしております
【上司・会社関係者向け】結婚式メッセージ文例②
-
このたびはご結婚おめでとうございます
お招き光栄に存じます
これからはご家庭とお仕事ともに頑張ってください
晴れの日までどうかお大切にお過ごしくださいませ
【兄弟・親戚向け】結婚式に出席する際のメッセージ文例
【兄弟・親戚向け】結婚式メッセージ文例①
-
ご結婚おめでとうございます当日を楽しみにしています
私にできることがあったら何でも相談してくださいね
【兄弟・親戚向け】結婚式メッセージ文例②
-
このたびはご結婚おめでとうございます
いよいよみなさんの前でお披露目ですね
○○さんの花嫁姿を楽しみにしています
【結婚式、披露宴の片方のみ出席する場合】メッセージ文例
結婚式のみ出席する場合のメッセージ文例
-
この度はご結婚おめでとうございます
諸事情により披露宴の時間まで出席させていただくことはできませんが
挙式にはぜひ出席させていただきます
披露宴のみ出席する場合のメッセージ文例
-
この度はご結婚おめでとうございます
諸事情により挙式にかけつけることができませんが
披露宴にはぜひ出席させていただきます
結婚式を欠席する場合のメッセージ文例
弔事、病気、けが、体調不良で結婚式を欠席する場合
結婚式のようなお祝いごとに水をさしてしまうような暗い話題はNGだ。
欠席の理由は「外せない用」などと、抽象的な表現で記そう。
弔事、病気、けが、体調不良のときの結婚式欠席メッセージ文例
-
この度はご結婚おめでとうございます
あいにく外せない用がございまして欠席させていただきます
お二人の挙式が素敵なものになりますようお祈りいたしております
仕事の都合で結婚式を欠席する場合
仕事の都合で結婚式を欠席する場合は、できるかぎり具体的に理由を伝えよう。
「多忙で」、「忙しいため」などと書いてしまうのは失礼にあたるため、使うのはNGだ。
仕事の都合で結婚式を欠席する際のメッセージ文例
-
この度はご結婚おめでとうございます
あいにく長期の出張の予定があるため欠席させていただきます
お二人の幸せをお祈りいたしております
他の結婚式と重なって欠席する場合
他の結婚式と重なって、もう一方の結婚式を優先しなければならない場合は、角の立たない理由を書き記すのがベストだ。
「他の方の結婚式が〜」などという具体的な理由は書かないようにしよう。
他の結婚式と重なって欠席する際のメッセージ文例
-
この度はご結婚おめでとうございます
あいにく先約がございますので欠席させていただきます
新生活の門出を心からお慶び申し上げます
家族の用事(入学式、出産等)で欠席する場合
家族の用事で結婚式を欠席する場合、可能な限り具体的に書こう。
欠席の旨と合わせて、門出の祝福の言葉も添えられると素敵です。
家族の用事で結婚式を欠席する際のメッセージ文例
-
お招きいただきありがとうございます
あいにく子どもの入学式と重なりますので欠席させていただきます
長い人生をともに助け合って楽しい家庭を築いてください
結婚式招待状の返信はがきの「書き間違い、書き損じ対処法」
【返信はがきの書き損じ対処法】修正液の使用はOK?NG?
正式な書類の扱いと同じく、招待状の返信はがきに修正液を使うのは好ましくない。
家族や友人宛てならば、断りを入れた上で使用できることもあるが、会社の上司や先輩などの目上の人に宛てて書く場合には、修正液の使用は控えよう。
【返信はがきの書き損じ対処法】書き損じの対処法
返信はがきの書き損じ対処テクニック4つ
- 「=(二重線)」や「寿」を用いて訂正する
- 砂消しやカッターで訂正部分を削りとる
- はがきに合ったデザインのシールやイラストで隠す
- 代替の返信はがきを用意する
返信はがきで書き間違いなどをしてしまったときには、上記のような対処法を試してみよう。
シールやイラストでの訂正は仲の良い友人のみに限定されるが、それ以外は誰にでも使える。
どんな相手であれ、書き間違いをしてしまったら「間違えてしまった」というお詫びの連絡は入れておくと丁寧だ。
【返信はがきの書き損じ対処法】書き損じをしないためのポイント
そもそもの書き間違いを防ぐために、別の紙にメッセージの下書きをしてから返信はがきに清書するという方法もある。
書き間違いを防げたり、字の練習ができたりするため、一石二鳥だ。
結婚式自体、やり直しが効かないもの。返信はがきもミスのないように心がけるのが気遣いというものだろう。
本記事では、結婚式の案内が届いた後の基本的な返信マナーや返信はがきの書き方、案内状に書くメッセージの文例などを紹介してきた。
結婚式の招待状は新郎新婦だけでなく、新郎新婦の両親が読む場合もある。
“親しき仲にも礼儀あり”という言葉があるように、親しい友人への返信でもくだけすぎない言葉遣いを心がけよう。
本記事で結婚式招待状の返信はがきの書き方を確認しながら、新郎新婦のためにもなるべく早めに返信してほしい。
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