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超簡単に大ヒット商品を生み出す新たな手法『再プロデュース』って?

Chie Nakamoto

2014/02/13(最終更新日:2014/02/13)


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 新しい商品を生み出す手法は二種類あります。一つは、今までになかった全く新しい商品を生み出す方法。もう一つは、既存の商品を再プロデュースし、その商品に新たな価値をもたらす、という方法です。現在、後者の『再プロデュース』に大変注目が集まっており、再プロデュースによって次々とヒット商品が生まれているのです。

再プロデュースとは?

 再プロデュースとは、既存の商品に新たな手を加えることにより、その商品に新たな息を吹き込み、そこに新たな価値を生み出す、という方法です。例えば昔のヒット商品を現代向けにアレンジする、一部の年齢層の間でヒットしている商品に手を加えて多くの年齢層に浸透する商品を生み出す、といったように、古い価値観やモノを違う視点から見てみたり現代風にアレンジしたりして、これまでに廃れてしまった文化やモノをもう一度活性化させることで、その商品に新たな価値を生み出すのです。

 再プロデュースにより生まれ変わった商品にはこんなものがあります。再プロデュースによって生まれ変わり大ヒットした商品の一部をご紹介します。

ピンクの甘酒『飲む糀』~甘酒を再プロデュース~

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 ライフスタイルプロデューサーとして、商品やイベントのプロデュースを行っている村上萌さんが再プロデュースしたのは、甘酒。その名も『飲む糀』。村上さんがこのアイディアを思いついたのは、ある日、青山のファーマーズマーケットで一飲み惚れした、富山県の宮本みそ店が糀から作る甘酒でした。

 その美味しさに感動した村上さんは、初詣の時くらいしか飲む機会がないこの甘酒をもっとカジュアルに飲めたら嬉しい!と考え、お腹にも肌にも良い甘酒を世間に広めようと再プロデュースしたのです。『飲む糀』のピンク色は黒米の自然色なのだそうです。パッケージも可愛く、しかも村上さん自らが撮影・製作した可愛いガイドブックつきで販売されたこの甘酒『飲む糀』は、女性から大人気となりました。

HAPPY AOJIRU~青汁を再プロデュース~ 

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 ママタレントとして母親達から絶大の人気を誇る、タレントの東原亜希さんがプロデュースしたのは、青汁。その名も『HAPPPY AOJIRU』。アスリートであるご主人を持つ東原亜希さんは、その栄養価の高さから青汁を普段から飲んでおり、丈夫な体を作り安心して栄養を補える青汁を子ども達にも食べて欲しい、さらに妊婦さんなど栄養を必要としている人達にももっと青汁の良さを知って欲しい、と、若い人たち向けに青汁を再プロデュースしたのです。

 東原亜希さん自らが農家、工場と交渉を行い、そこに自ら足を運び、産地・添加物の有無などがしっかりとわかる商品を作り上げました。さらに、パッケージも可愛らしくデザインしたことで子どもも興味が持てる商品に仕上がり、食べ方も普通に飲むだけでなく、ヨーグルトと混ぜる、カップケーキにする、など、様々な応用の仕方があることをブログや商品のHPに掲載したことで、多くの若いお母さんたちからも注目を集め、『HAPPPY AOJIRU』は見事にヒット商品となりました。

アサヒビール『黒生』~黒ビールを再プロデュース~ 

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 一部の愛好家だけの飲み物であった黒ビールを世に広めるため、アサヒビールがプロデュースしたのが、黒ビール。その名も、現在では多くの人に愛飲されている『アサヒ黒生』。アサヒビールはコクの強い黒ビールを、多くの人が毎日すっきりと飲める味に改良。30代・40代男性の間で大ヒットし、現在では多くの愛飲家に親しまれています。

FUJIFILM『チェキ』~インスタントカメラを再プロデュース~

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 FUJIFILMが、現代の若者向けに再プロデュースしたのはインスタントカメラ。その名も『チェキ』。FUJIFILMはなぜこのIT全開の時代にアナログイメージの強いインスタントカメラをプロデュースしたのでしょうか?その理由は、「ITが普通の現在の若者にとって、インスタントカメラは“新しいもの”だから」です。

 昭和生まれの人たちにとって、スマートフォンは“新しい”という感覚なのに対して、平成生まれの現代の若者にとってスマートフォンは“普通”なのです。しかし、平成生まれの彼らにとって、撮った写真がその場でカメラから出てくる、というアナログ感は、“新しく、かっこいい”のです。そこに注目したFUJIFILMが再プロデュースした『チェキ』は、若者の間で大ヒット商品となりました。

エース『プロテカラグーナライト』~スーツケースを再プロデュース~

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 エース(株)は、旅行市場に女性客が増加した背景から、当時のスーツケース業界に女性向けのスーツケースが存在していないことに着目し、スーツケースを女性向けに再プロデュース。その名も『プロテカラグーナライト』。

 エース(株)は、女性の一人旅でもスーツケースの持ち運びが簡単に出来るように、女性目線でのスーツケースを開発しました。軽量でデザイン性に優れたそのスーツケースは、イメージモデルに当時AKB48の篠田麻里子を起用したことも注目を集め、TVCMや雑誌の特集などから多くの女性が注目し、大ヒット商品となりました。


 今この再プロデュースが話題になっていますが、もともとあったものなのでニーズは既に明確であり新製品をいちから開発するよりもコストを安く抑える事ができます。是非今後新製品を企画する再に、この再プロデュース方法をとりいれてみてはいかがでしょうか?

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