今ではプレゼンの資料を作る際、パワーポイントを使用することが当たり前となりました。しかし、表やグラフを作成することができても、それを見る側の立場で見やすく配色できる人は少ないのです。せっかく良い資料ができても、わかりにくかったり、目が疲れてしまったりしては相手にうまく伝えることができません。プレゼンを成功させるためには、表やグラフを見やすく、伝えやすくする色使いが大切なのです。
相手が見やすい配色とは
1つの表にたくさんの色を使うと、どこが項目でどこがデータなのかが、わかりづらくなってしまいます。色の数はなるべく少なくし、違いは同系色の濃淡で分けるとよいでしょう。使用する色は3~5色に程度にします。背景など意味を持たない場所には、無彩色のグレーを使うと他の色を邪魔しません。
また、見る側の目が疲れないように、全体的に薄めの色を使用しましょう。もしも色を増やさなくてはならなくなった場合でも、薄い色を使っていると、色の数が増えたように感じません。濃い色は、強調させたい部分や、折れ線グラフの見づらい線などの時に使います。パワーポイントの場合、何ページかにわたって資料を作成することがありますが、その時も色調は統一させます。ページによって色を変えたりしないで、同系色の色を使い統一感をもたせてまとめましょう。
注意することは、紙へプリントする時と、プロジェクターを使う時の色の違いです。同じ色を使ってもプロジェクターで投影した色は少し薄くなります。プロジェクターに使用するものは、紙にプリントする配布資料よりもやや濃い色にしておきましょう。
色による相手への印象
暖色系
暖色系とは赤、オレンジ、黄色の系統色のことをいいます。この色は「温かい、明るい、元気」という印象を与えるので、強調したい部分にこの色を使うと効果があります。
寒色系
寒色系とは緑、青、藍、紫の系統色をいいます。「冷たい、静か、落ち着いた」イメージです。ビジネスのプレゼンに使用する表は、寒色系の配色が適しているでしょう。ただし、食品を扱う企画のプレゼンの場合、寒色系は食欲を抑える色といわれるため、避けた方が良いでしょう。
見やすい表の配色とは
表の基本は、データを入れる部分は白、項目名を入れる部分には色をつけます。項目には縦軸と横軸がありますが、それぞれ色を分けると尚わかりやすいです。その際、安定感を出すために横軸に濃い色、縦軸に薄い色を配色します。さらに項目が何階層かに分かれる場合は、上の階層を濃い色にして、だんだん下に薄くグラデーションをつけるとよいでしょう。項目で塗りつぶした色に対して、項目名は明度の違う色を使用します。例えば濃い色で塗りつぶしたセルには、白で文字を入れるという具合です。塗りつぶしの色と文字の色の明度が近いと、見づらくなるので注意しましょう。
最後に、プレゼンではグラフも使用することも多いでしょう。棒グラフは、やはり同系色でまとめ、グラデーションをかけるなどすると見やすくなります。折れ線グラフは明るめの色を使って全体的に明るく仕上げましょう。黄色や紺はその部分だけ強調してしまうので、黄色はオレンジに、紺は水色に変えて使用しましょう。
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