法事とは、身内などの親しい人が集まることで個人の冥福を祈り、その霊を慰める仏法的な儀式の事です。亡くなってから7日目に行われる初七日をはじめ、四十九日法要、亡くなってから1年後に行われる一周忌など、区切りとなる日に行われます。
ビジネスマンも、このような場面に足を運ぶ機会はあると思いますが、きちんとした場所だからこそ普段よりもマナーや礼儀を守った行動をしなければいけません。特に身だしなみはとても重要です。今回は、法事の時に気を付けなければいけない服装と靴のマナーについてご紹介します。
法事における服装のマナー
法事で着る服は、故人が亡くなってからどのくらい経つのかで着る服は変わってきます。一般的に亡くなってから満2年である3回忌までは、男女ともに、正式な喪服であるブラックフォーマルが基本のようです。
しかし、これは地域性にもよるため状況により判断することがよいかも知れません。また、年月が経つにつれて喪は薄れていくとされていくため、喪服の色も薄くしていくのが通例です。例えば、最初はブラックだったものがグレー、紺、など地味な色に変化していきます。それに加え、七回忌以降では略式喪服でもかわないとされています。女性は夏場は肌の露出に気をつけ、肩の開いた服などの場合には一枚上から羽織るようにしましょう。アクセサリーなどもシックなものを選ぶことがおすすめです。
法事に履いていく靴について
靴は男女ともに黒であることが必須です。男性の場合、レザー製の靴は避けましょう。これは、殺生を連想させるためマナーに反するとされるからです。加えて、光沢のあるエナメル靴や金属などの飾りつきのモンクタイプの靴も避けましょう。男性の靴で一番お勧めの種類は内羽根のストレートチップです。これは、なるべくシンプルで飾りのない靴という解釈から、金属飾りのついた靴よりも一層フォーマルな紐靴ということができるからです。
ちなみに、内羽根であるストレートチップの方が外羽根のプレーントゥよりフォーマルとなります。その理由は、外羽根は戦闘用で履く靴が起源とされているのに対し、内羽根の靴は19世紀のイギリス王室発祥で、王侯貴族が着用した室内履きが起源とされるからと言われています。
女性の場合にはパンプスが基本ですが、足が痛くなりにくいタイプのものを選ぶ事が大切です。サンダルやミュールなど、オープントゥの靴はマナー違反にあたりますので気を付けて下さい。
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