HOMEビジネス 発表上手と思われるために知っておきたい「メリハリ」の使い方

発表上手と思われるために知っておきたい「メリハリ」の使い方

Shingo Hirono

2014/02/08(最終更新日:2014/02/08)


このエントリーをはてなブックマークに追加


発表上手と思われるために知っておきたい「メリハリ」の使い方 1番目の画像
 プレゼンを発表するときに、どうしても必要なのが話すスキルです。高度な内容のプレゼン発表をしても、聞く側の心を捉えることができなければ、発表は失敗ということになってしまうでしょう。話術の要は「メリハリ」です。ある落語家は「笑いのツボは緊張と緩和」と言いました。

 つまり聞く人に緊張(ハリ)をまず与え、その後に突然緩和(メリ)が訪れたときに笑いが起こるというわけです。緊張が「ハリ」、緩和が「メリ」。これは落語の世界の話です。ビジネスの仕事の現場では逆に、「メリを使って、ハリを際立てせる」という話術が効果をもたらします。つまり、落語家にとっては「メリ」、ビジネスマンにとっては「ハリ」が、話の主役と言っていいでしょう。

導入部は「メリ」から始める 

 発表の導入部はメリハリの「メリ」から始めるといいでしょう。メリハリというのは、簡単に言えば「凹凸」です。凹がメリで「めり込む」の「メリ」。凸がハリで「張る」という意味です。つまり、発表は静かにメリで始めて、その先に最初のピークである「ハリ」を用意するのです。話の流れではそこに「結論」という、最大の「メリ」を持ってきてもいいでしょう。とにかく導入部に一つの山を用意することが、上手なプレゼン発表のコツです。

中心部は「メリ」と「ハリ」を混合する 

 下手なプレゼンにありがちなのは、話の中心部でとにかく発表者のテンションが上がってしまい、自分の主張をひたすら訴えるというタイプです。「私はこう主張します!どうですか、みなさん!」という態度で押し切ろうとするプレゼンは、失敗する率が高いといっていいでしょう。
 
 「これがメイン」というテーマをダイレクトに主張するのではなく、その主張の前にテーマとは一見関係のなさそうなエピソードを紹介するのです。あるいは、自分が最近経験したエピソードを盛りこんで、そこで聴き手にいったん和んでもらい、その直後に、一番訴えたいことをダイレクトにぶつけると、聞き手の耳と心にしっかり届くと思います。つまり、余談で「メリ」の時間を作り、その直後に「ハリ」の瞬間を用意するのです。

結びも「メリ」をメインにする 

 発表の最後は、付け足しの印象になってしまいがちですが、締めくくり方を工夫すればプレゼンの評価はかなり違ってくるはずです。最後にもう1度、「メリ」の時間を出現させ、「山頂をもう一度見せる」ことができれば、きわめて印象深いプレゼンとなるでしょう。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード