「送別会に贈るお花を準備することになったけれど、どう選んだらいいのかわからない」と焦っている人もいるのではないでしょうか。
送別会に贈るお花を選ぶときには「花言葉」と「色」がポイントです。
送別会におすすめのお花や、避けておきたいお花も詳しく解説するので、これから花束を準備しないといけない人はぜひ参考にしてください。
- 送別会のお花を選ぶときの3つのポイント
- 送別会にぴったりな花言葉を持つ花3選
- 送別会用のお花をさらに喜んでもらうための3つの気遣い
送別会のお花を選ぶときの3つのポイント
送別会に「花束」はつきもの。退職者への餞(はなむけ)として花束を用意することは一般的なのではないでしょうか。
とはいっても、お花を選ぶのは意外と難しいもの。
まずは、送別会のお花を選ぶときの3つのポイントをご紹介します。
ポイント1.花言葉で選ぶ
送別会のお花を選ぶときの1つ目のポイントは、花言葉を考慮に入れて選ぶことです。
花言葉とは、それぞれの花が持つ意味を表した言葉です。花の色や花の数、花が開いているか閉じているかなどで、花言葉は変化します。
送別会の花を選ぶときは、送別会にふさわしい花言葉を持つお花をプレゼントしましょう。
ポイント2.イメージカラーで選ぶ
送別会のお花を選ぶときの2つ目のポイントは、花束を送る相手のイメージカラーで選ぶことです。
お花選び初心者の人は、自分の好きな色のお花を適当に選びがちではないでしょうか。
お花を選ぶときは、自分の好きなお花ではなく相手の好きそうなお花を選ぶと、相手に喜んでもらえるでしょう。
いつもピンクやオレンジなどの可愛らしい色を身に着けている人には明るい可愛らしいお花を、いつも青や緑などのスッキリした色を身に着けている人には爽やかな色のお花を選ぶことをおすすめします。
また、好きな色がわからない場合でも「◯◯さんをイメージして選びました」と伝えられると、嬉しいものです。
ぜひ、相手のイメージカラーで花束を作ってみてはいかがでしょうか。
ポイント3.予算で選ぶ
送別会のお花を選ぶときの3つ目のポイントは、予算を考慮に入れて選ぶことです。
華やかなお花はその分高額になりがちです。「相手が好きそうなお花を選ぼう!」と思って、たくさんのお花を選んでいると、かなり高額になる可能性があります。
送別会用の花束の予算は、約3,000〜10,000円程度です。
定年退職のように長年お世話になった先輩の場合は10,000円、転職をする先輩なら5,000円程度が一般的です。
お花屋さんに「このくらいの予算で花束を作りたいです」と先に言っておくと、予算内に収めてくれるでしょう。
送別会にぴったりな花言葉を持つ花3選
別れの際には、相手に対して「今までの感謝」や「今後の幸せを祈る気持ち」を込めてプレゼントを贈りましょう。
そういった感謝の気持ちや新たな門出を祝う気持ちを、送別会で贈るお花の「花言葉」で表せばきっと相手も喜んでくれるはずです。
送別会に贈る花束にぴったりなお花の種類を、花言葉と一緒にご紹介します。
ダリア:花言葉「感謝」
送別会におすすめの花の1つ目は「ダリア」です。
丸く可愛らしいダリアの花言葉は「感謝」。
1本あるだけでも花束が豪華に見えるダリアは、送別会というシーンにぴったりな花です。
白色のダリアは「感謝」「豊かな愛情」、赤色のダリアは「栄華」「華麗」といった花言葉をもっています。
退職した上司や仲良くしてくれた同僚に、今までの感謝の気持ちを込めて送別会に贈ってみてはいかがでしょうか。
スイートピー:花言葉「門出」
送別会におすすめの花の2つ目は、「スイートピー」です。
スイートピーの花言葉は「門出」。まさに送別会にぴったりな花言葉です。
新しい就業先や転勤など、再び新しい人生を歩む人にとって「門出」という花言葉を持つスイートピーは、花束をもらった人の背中をそっと押してくれるのではないでしょうか。
グロリオサ:花言葉「栄光に満ちた世界」
送別会におすすめの花の3つ目は、「グロリオサ」です。
グロリオサの花言葉は「栄光に満ちた世界」。
仲の良かった同僚や先輩、お世話になった上司が職場を離れることを悲しく思う人もいるでしょう。送り出される側も、少なからず寂しい思いを胸に抱いているはずです。
しかし、歩む道が違えたとしても、その人の行先が「希望」に溢れていることを祈るのが、送り出す側の務めです。
送別会で送り出す人に向けてエールを送りたいときには、グロリオサで「新天地でも頑張ってほしい」という気持ちを伝えましょう。
送別会で贈るのはおすすめできない花の種類とは?
送別会で贈るのがよいとされる花がある一方で、送別会にあまりおすすめしない花の種類もあります。
以下では、送別会の際に、できれば送ることを避けたい花の種類をご紹介します。
送別会で贈るのは避けたい花の色
送別会で贈るのは避けたい花の色は、意外なことに「白色」です。
白い花は、お葬式を連想させる可能性があるため、避けるのが得策です。特に、お葬式で使われるような白い菊の花は、絶対に選ばないでください。
もちろん、白い花でもいい花言葉を持つ種類のものもあります。一概に「白い花はNG」というわけではありませんが、年配の人にはお葬式を連想させる可能性が高いということを覚えておきましょう。
どうしても白い花を入れたい場合は、メインにはせず、サブのお花として入れるといいでしょう。
送別会で送り出す人のことを考えて、白い花を選んでもいいのか、否かを判断してください。
送別会に相応しくない花言葉を持っている花
花の色の他にも、送別会には不適切な花言葉を持っている花もあります。
下記に紹介する花は、送別会で贈るには不適切な花言葉があるため、花の色がきれいだからといって安易に選ばないようにしましょう。
- りんどう:悲しんでいるときのあなたが好き
- クロユリ:呪い
- スイセン:黄色の場合・うぬぼれ、自己愛、エゴイズム
また、黄色の花や黒の花には悪い意味の花言葉を持つものが多くあるので注意するようにしましょう。
花を選ぶ際は、花言葉だけではなく、花のイメージにも気を使わなければいけません。
椿は、お花が散るときに「ぼとっ」とお花が落ちてしまうことが有名です。首から落ちるようで不吉であると言われているので送別会の花束には選ばないようにしましょう。
また、棘がついたままの薔薇は、相手を怪我させてしまう可能性があります。棘がついた花を選ぶ際は、お花屋さんに棘を取ってもらうようにお願いすることをおすすめします。
花の色で選ぶ、送別会におすすめのお花
次は、お花の色で選ぶ、送別会におすすめのお花をご紹介します。
お花の色は、花束の見た目を変える重要な要素です。お花の種類だけではなく、色にもこだわってみましょう。
華やかになる「ピンクの花束」
1つ目のおすすめの花束の色は、「ピンク」です。
赤やピンクといった暖色系は、目を引く美しさを持っています。
人それぞれ好みの違いはありますが、真っ赤よりもピンクの色合いにしたほうがソフトな印象になります。
大人の女性に贈るのであれば、ピンクのオリエンタルリリー(大輪の百合)がおすすめです。
優雅で上品なオリエンタルリリーには、湿っぽくなりがちな送別会の場面をパッと華やかな雰囲気に変えるような力があります。
また、転職や寿退社などで20代の女性が退職する場合、送別会で渡す花束は「ピンクのガーベラ」を中心に作ってみてはいかがでしょうか。
色鮮やかで愛らしい見た目のガーベラは、小さいながらも花の表面積が広いため、数本加えるだけでも豪華な花束に仕上がります。
オリエンタルリリーやガーベラを中心に、白やグリーンをあしらった花束にすると統一感も生まれ、別れの場面である送別会が華やかな雰囲気になるはずです。
また、年代を問わず鉄板なのが「ピンクのバラ」です。
バラはきわめて品種の多い花で、一口にピンクといっても、驚くほどの色のバリエーションがあります。
ピンクのバラをいくつか取り入れると、センスのいい花束になるでしょう。
- ピンク色のオリエンタルリリー
- ピンクのガーベラ
- ピンクのバラ
爽やかな「黄色、オレンジ、ブルー」の花束
2つ目のおすすめの花束の色は、「黄色、オレンジ、ブルー」の花束です。
黄色、オレンジ、ブルーの花束はスッキリした色合いで、その場を落ち着かせる効果があります。
送別会で特に男性に花束を贈るとなると「花の色」に悩む人は多いのではないでしょうか。もちろん、赤やピンクをいつも身につけている人には、性別関係なく赤やピンクの花束を送ることをおすすめします。
しかし、イメージ的に、ピンク色の花束、あるいは赤色の花束は贈りにくく感じる人もいるでしょう。
そもそも男性が花をもらうのは、結婚式と送別会などの特別なイベントのときだけです。花をプレゼントしてもらう機会の少ない男性に対して、どんな花の種類、色を選べばいいのでしょうか。
男性に送る花束でオススメしたい花の色は、オレンジや黄色などのイエロー系やブルー系です。
例えば、黄色いオンシジウム(小ぶりな黄色い花が咲く)やスカシユリ、オレンジのバラ、ブルーのデルフィニウム(多くは穂のように花が咲く品種)を組み合わせた花束などです。
ブルーをメインにする場合は、それだけではさみしい色目になってしまいます。黄色やオレンジを加え、バランスがよく仕上げましょう。
- イエロー系:オンシジュウム、スカシユリ
- ブルー系:デルフィニウム
- グリーン系:モンステラ、ゲイラックス、レモンリーフ
どんな色の花束にも「緑」「白」を入れるとスッキリまとまる
たくさんのお花をご紹介しましたが、聞き慣れないお花が多くあったという人もいるでしょう。
もっと身近なお花で、おすすめなお花に「チューリップ」があります。
黄色やオレンジのチューリップをあしらうと、花束に統一感ができ、美しい花束ができます。
また、どの色あいの花束にも共通して「グリーン」を必ず入れることをおすすめします。
モンステラ・ゲイラックス・レモンリーフなどの葉物をあしらい、それに少し白の花を加えると、すっきりまとまります。
送別会用の花束をさらに喜んでもらうための3つの気遣い
送別会用の花束のお花を選ぶポイントをご紹介しました。
色んなお花があって難しいと思っている人は、お花屋さんに相談しながら選ぶことをおすすめします。
このお花だけは入れたいというお花があると、それを中心にして作るといいでしょう。
以下では、思いを込めた花束を送る際にさらに喜んでもらうための3つの気遣いをご紹介します。
1.ラッピングにもこだわることでさらに華やかに
送別会用の花束をさらに喜んでもらうための1つ目の気遣いは、ラッピングにもこだわることです。
送別会の主役に贈る花束に使用する花の種類と花の色を決めたら、最後に行うのが「ラッピング」です。
ラッピングに使う紙やリボンを同系色にすることは、どんな花束でも同じです。花束を用意する際には、ラッピングに使う紙やリボンを同系色にすることは、忘れないようにしましょう。
同系色とは、色味が近く、濃さや明るさが違う色のことです。赤色の同系色は、ピンクやオレンジ。青色の同系色は、水色や紺色です。
たとえば、花束に明るいイエローの花があるのならば、包装紙にグリーン、リボンに黄緑といった同系色で合わせてみましょう。
花束全体の色と雰囲気を見ながら、ラッピングやリボンの色を店員に相談して決めてもいいでしょう。
ラッピングとリボンの色までこだわり、最高の花束にしてください。
2.花束を渡すタイミングも重要
送別会用の花束をさらに喜んでもらうための2つ目の気遣いは、花束を渡すタイミングを選ぶことです。
花束を送別会の始めに渡してしまうと、相手の荷物になってしまいます。花束の保管に困らせないように、花束を渡す際は、送別会の終わりにしましょう。
こっそりと送別会の終わりに渡すのではなく、締めの挨拶の際に盛大に祝いながら渡してください。
3.持ち帰りやすいサイズや包装にしておこう
送別会用の花束をさらに喜んでもらうための3つ目の気遣いは、持ち帰りやすいサイズや包装にすることです。
お世話になった相手だからといって大きすぎる花束は持ち帰りが大変です。特に、相手が電車やバスなどの公共交通機関を使用している場合は、人目が気になるでしょう。
そのため、大きすぎず、小さすぎないサイズの花束を選んだり、持ち帰りやすい包装にするなど配慮してください。
送別会用のお花は、だいたいのイメージをつけてお花屋さんに相談
- 感謝の気持ちや新たな門出を祝う気持ちを、送別会で贈る花の花言葉で表そう
- お葬式を連想させる「白い花」や悪い意味が多い「黄色の花」や「黒の花」はNG
- 送別会で贈るのに不適切な花言葉を持つ花は要注意
本記事では、送別会で贈る花束のお花の選び方をご紹介しました。
お花屋さんに行くとたくさんステキな花があり目移りしてしまいますが、椿や棘がついたままの薔薇、白い菊などの送別会の花束で避けておきたいお花は避けるようにしてください。
本記事を参考に、花言葉やイメージカラー、予算を考慮に入れて、相手にふさわしい花束を作ってみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
【退職祝い】性別ごとに退職する人へのおすすめの贈り物15選&プレゼント選びのコツ
「退職する人に、お祝いは何を送ったらいいのだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 本記事では、退職する人への贈り物選びのポイントやおすすめの贈り物などをご紹介します。 心...
退職する上司をしっかり送り出したい!送別会の幹事が行うべき5つの準備と流れ
急に送別会の幹事を任されて戸惑っている人もいるのではないでしょうか。 お世話になった大事な上司や先輩を送り出す場なので、ミスがないようにしたいと思っている人が多いでしょう。 本記事で...
【例文あり】送別会での乾杯の挨拶・退職する人への一言は何を伝えたらいいの?
「送別会での乾杯の挨拶をしないといけないけれど、何を言ったらいいのかわからない」「送別会で急に退職する人へのコメントを求められて焦った……」という人も多いでしょう。 本記事では、送別会...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう