仕事をしている中で、上司のミスに気づく事があると思います。そんな時はどのように上司に伝えるか悩むのではないでしょうか。あなたより仕事ができ、あなたより実績もあげている上司ですが、希に間違いやミスをすることはあります。ですから、上司のミスを発見したあなたの能力は素晴らしいということをまずは自覚してください。
上司のミスを誰も気づかず間違ったままアウトプットされれば、さらに上の上司から間違いを指摘されるわけですから、本来見つけてくれてありがとうとなるべきことなのです。ただし、伝え方に注意をしないと、上司との関係性が悪い方向に向いてしまう恐れがあるというデリケートな側面も抱えています。伝え方さえ間違わなければ大丈夫ですので、下記のヒントを参考に取り組んでみてください。
あなたと上司との距離感を学ぼう
上司と部下は距離があるケースがほとんどです。この場合、単純にミスを指摘するのはやめましょう。距離があるということは、関係性も深くないはずです。同僚や部下であっても自分との関係性が深くない相手から正論でミスを指摘されると、内心穏やかではありません。
上司であれば尚更です。上司の人には上司としての立場やプライドがあります。そしてそれは、あなたとの関係性が希薄なほど高いプライドを誇示しようとします。そのような相手にミスを直接伝えてしまうとどうなるでしょうか。その高いプライドが反応して、ミスを認めず事実を婉曲したり、そもそもあなたの考えが間違っていると指摘され、正しい答えであるにも関わらず、間違っていた上司のミスが正当化されてしまう恐れがあります。また、その後感情的になり、普段のあなたへの態度が冷たいものになったり、人事評価などにも悪影響が出る場合があります。つまり自分と上司との距離感を考えながら話をする事によって、スムーズに上司への間違いを指摘しやすい状況になっていくと思います。
伝え方のテクニック
上記の事をふまえた上で、上司にミスを指摘する場合は、「私の伝え方が悪かったのですが…」と話をする事です。上司が間違っていたという事実にはせず、「上司に勘違いをさせてしまっていた」「私の伝え方が悪かった」という方向性に持っていくのがポイントです。
例文としては、「さきほどの件ですが、私の伝え方が悪かったのですが、実は○○というわけです。部長に勘違いをさせてしまう説明の仕方で申し訳ありませんでした」などがあります。仮に資料が間違っている場合は、「誤字脱字がないか最終校正します」といって資料データを預かり、自分でミスの部分を訂正して、上記の「私の伝え方が悪かったのですが…」のくだりに繋げると良いと思います。このように伝えると多くの場合は解決するのではないでしょうか。
以上のような事を意識して行動すると、上司のミスを指摘しても関係性を崩すことなく仕事をしていけるのではないかと思います。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう