会社や学校、バイトなどを早退したいけれど、伝えにくく感じる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、理解してもらえやすい早退する理由や、早退を伝えるときのポイントを紹介。早退をするときのマナーについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 早退を納得してもらいやすい理由5選
- 早退を伝えるときの3つのポイント
- 早退をする際の5つのマナー
早退を納得してもらいやすい・許してもらえる理由5選
「早退をしたいことを伝えると、反対されたり拒否されたりするかもしれない」と不安になっている人もいるのではないでしょうか。
不安や緊張してしまう気持ちはわかりますが、早退を伝えるときにしどろもどろしながら伝えてしまうと「適当なことを言っている」と判断される可能性があります。
相手に納得してもらうためにも、予め理由や伝え方を予め考えておくことをおすすめします。
以下では、納得してもらいやすい早退の理由を紹介します。「自分の理由でも許してくれるかな」と悩んでいる人は参考にしてください。
1.体調不良・生理痛
体調不良・生理痛などの理由は、早退を納得してもらえやすい理由のひとつです。
体調不良や生理痛の場合、どの程度の辛さなら早退をしていいのか基準が決められていないことがほとんどです。一般的に体温が37.5度で発熱と捉えられますが、普段から体温が低い人からすると、37.5度以下でも苦しい人もいるでしょう。
体調不良の中、無理に仕事をしてしまうと悪化してしまったり、会社の人に風邪やウイルスをうつしてしまう可能性もあります。明確な基準がないからこそ、「今日は集中して働けない」と自分が判断した場合は素直に上司に伝えましょう。
発熱がある場合や、病院に行く必要がある場合は、そのことも伝えておくとよいでしょう。
注意したいのが、体調不良であるのに相手に心配をかけたくなくて平気なように振る舞いながら早退を伝えることです。わざと元気な声を出して伝えようとすると、ずる休みをしようとしているように思われる可能性があります。もちろんわざと体調が悪いように振る舞う必要はありませんが、自然体で伝えることを意識しておくことをおすすめします。
2.歯医者・病院
早退をしないと受診できない歯医者や病院も多いため、歯医者や病院に行くことも、上司に納得してもらえやすい理由のひとつです。
病院に何度も通う必要がある場合は、病院に通院する必要があることや、病院に行く理由などを上司にあらかじめ伝えておくことをおすすめします。また、歯医者のように事前に予約ができる場合も同様です。
上司に早退する旨を伝えておくと、大事な会議にブッキングしないように会議をずらしてもらえたり、納期を調節してくれたりと便宜を図ってもらえる可能性もあります。
また、「何度も通院で早退するのは申し訳ない」と罪悪感を覚えている人は、土曜日や仕事終わりでも受診できる歯医者や病院を探すのも一案です。
3.役所・銀行
役所や銀行など土日祝日は営業していない場所への用事は、早退を納得してもらえやすい理由です。
ただし、役所や銀行の中には、土日祝日にも営業していたり夜間窓口を取り扱ったりしています。
例えば、東京都文京区の場合だと、毎週水曜日は一部の営業を午後八時まで延長しています。また、第2日曜日は一部の営業を午前9時から午後5時まで取り扱っているので、早退をしなくても役所に行くことも可能です。
また、コンビニでは住民票の写しや印鑑登録証明書などの証明書がマイナンバーカードを使うことで、簡単に入手できます。
緊急の場合は夜間や休日の営業タイミングに合わせることは難しいかもしれませんが、もし時間がある場合は確認してみるとよいでしょう。
4.引っ越しや結婚式などの家庭の用事
引っ越しや結婚式などのイベントや家庭の用事があり、早退をせざるをえないこともあるのではないでしょうか。
引っ越しや結婚式などの用事は人生における大切なイベントのひとつであり、上司も経験しているからこそ早退を納得してもらえやすいでしょう。
引っ越しや結婚式などの事前にスケジュールがわかっている用事は、なるべく早くに上司に伝えておくほうが賢明です。
5.急用・私用がある
「急用ができたから」と早退を希望する際は、注意が必要です。
病院や役所に行くなどの場合と比べると、急用や私用ではどのような理由で早退をしたいのかがわかりにくく納得しにくい可能性があります。
プライベートなことで話せない内容なら「家庭に関することで急用があり」のように核心を避けて伝えるのも一案です。
どんな急用なのかを聞かれる可能性もあるので、言いにくいことでなければ初めから具体的な用事を伝えておくことをおすすめします。
早退を伝えるときの3つのポイント
早退の伝え方を間違ってしまうと、納得してもらえなかったり、信用を落としてしまったりする可能性があります。
以下では、早退を伝えるときの3つのポイントについて詳しくご紹介します。以下のポイントを守って、納得してもらえるように早退を伝えましょう。
ポイント1.わかりやすく簡潔に伝える
早退を伝えるときの1つ目のポイントは、わかりやすく簡潔に伝えることです。
早退を伝えるときに緊張をしてしまい、うまく言葉が選べなくなってしまいそうな人もいるのではないでしょうか。
ダラダラと長話をすると、相手の時間を奪ってしまうだけではなく、いらぬ誤解を生んでしまう可能性があります。言葉にするのが苦手な人は、ある程度どのように伝えるのかを考えておくことをおすすめします。
例えば、お腹が痛くて早退をする際は「申し訳ありませんが、1時間前から頭痛とめまいが止まらず、熱を測ったら37.6度でした。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、業務に集中できないため、本日は早退させていただけませんか」のように伝えましょう。
ポイント2.できるだけ電話や直接伝える
早退を伝えるときの2つ目のポイントは、できるだけ電話や直接伝えることです。
大事な連絡をメールなどで直接伝えないのは無礼だと思われてしまう可能性があります。上司がその場にいて直接話せる場合は、必ず上司に直接伝えることをおすすめします。
直接上司に伝えられず上司が電話にも出なかった場合は、上司にメールを送った上で同僚にも言付けを頼みましょう。
以下では、上司に早退を知らせるメールの書き方をご紹介します。メールをどのように書けばいいのかわからない人は参考にしてください。
- 件名:早退のお願い 山田太郎
人事部 〇〇部長
お疲れさまです。人事部の山田太郎です。10時頃からひどい腹痛で、業務に集中できないほどの痛みで苦しんでいます。薬を飲んだものの回復しないため、大事を取って10時半を持ちまして早退いたします。
本日締め切りの書類は、〇〇さんに提出しております。本日締め切りの業務は、他にはありません。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。よろしくおねがいします。
ポイント3.嘘をつかずおどおどしない
早退を伝えるときの3つ目のポイントは、嘘をつかずおどおどしないことです。
早退する理由がいいにくいことだから……といって嘘をついてしまうと、嘘だと判明したときに信用が落ちてしまいます。
一緒に働く上司や先輩、同僚などの信頼を失わないためにも、嘘をつかず誠実に理由を伝えましょう。
早退を伝えるタイミング
事前に早退をする日がわかっている場合、上司に素早く伝えることは重要です。
しかし、上司が慌ただしくしているときに早退のことを伝えに行くと「今その話をするべきことなの?」と悪い印象を与えてしまうことも。
以下では、早退を伝えるおすすめのタイミングをご紹介します。タイミングを見計らって早退の旨を伝えましょう。
1.出社後
始業時間よりも早く上司が出社している場合は、出社前に伝えることをおすすめします。
出社前は、会社についてからデスクを片付けたりコーヒーを飲んだりと、仕事前に気分を落ち着けている上司も多いもの。
リラックスしている相手なら、いいにくい早退のことでも落ち着いて話せるのではないでしょうか。
ただし、上司がパソコンを使ったり電話をしたりと慌ただしくしている場合は、落ち着いた頃合いを見計らって話しかけましょう。
話しかける場合は「早退についてお話があります」といきなり本題を伝えるのではなく「いまお時間よろしいでしょうか」と伺いを立ててから話すことをおすすめします。
2.上司の時間が空いているとき
上司は、たくさんの仕事を抱えて忙しくしていることも多いのではないでしょうか。忙しく集中している時間に早退について伝えるのはできるだけ避けたいものです。
そのため、コーヒーやタバコ休憩をしていて、仕事が一段落ついていることが察せる時間に話しかけることをおすすめします。
3.出勤後すぐ
早退のことをいつ伝えようか悩みながら仕事をしたくない人は、出勤後すぐに伝えることをおすすめします。
出勤後つまり業務時間開始後では、朝のルーティーンであるメールのチェックやタスクなどを整理している可能性があります。
しかし、重要度の高い仕事をし始める前に、朝の挨拶とともに早退のことを伝えてもいいでしょう。
4.お昼休みの間
上司の時間がいつ空いているのかわからない人は、休み時間であるお昼休みに伝えに行くことをおすすめします。
お昼休みは仕事が一段落して、食事をしているときがほとんどでしょう。食事を口に運んでいるときに話しかけてしまうと、上司が対応できない可能性があるので、上司が食事を終えるタイミングを見計らって話しかけることをおすすめします。
早退をする際の5つのマナー
「この場合は早退をしていいのかな」「早退をするときにどのようなことに気をつければいいのかな」などと不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
以下では、早退をする際の5つのマナーについてご紹介します。
1.締め切りが近い仕事は必ず引き継ぐ
早退をする際の1つ目のマナーは、締め切りが近い仕事は必ず引き継ぐことです。
締め切りが近い仕事を放置してしまうと、会社だけではなく取引先にも迷惑がかかってしまいます。事前に早退をする日がわかっている場合は、早退をする日までに締め切りが近い仕事を終わらせておくことを意識しておきましょう。
体調不良で早退をして数日間休む場合は、漏れなく仕事を引き継ぐことが大切です。複数個仕事がある場合は、引き継ぎ相手がわかりやすいように口頭で知らせた後に、メールでも伝えると丁寧です。
複数個のタスクを依頼するときは箇条書きで伝えるとわかりやすくなります。
2.迷惑をかけることに謝罪と感謝を伝える
早退をする際の2つ目のマナーは、迷惑をかけることに謝罪と感謝を伝えることです。
同僚や先輩などに自分がやるべきだった仕事が割り振られたり、ミーティングに参加できなかったりなどと仕事仲間に迷惑をかけてしまうことを自覚しておきましょう。
もちろん、必要以上に気に病む必要はありませんが、あまりにも傍若無人な態度をとっていると反感を買ってしまいます。
「〇日に早退をしてしまい、ご迷惑をおかけしました」「〇〇社の資料を作っていただいてありがとうございます」などと迷惑をかけた人に直接感謝の気持ちを伝えにいきましょう。
3.早退する日が前もって決まっている場合は早めに伝える
早退をする際の3つ目のマナーは、早退する日が前もって決まっている場合は早めに伝えることです。
早退が急に決まると、自分が参加する予定だったミーティングや締め切りの近い仕事などで問題が起こる可能性があります。
早退をする日を早めに伝えることで「◯日は早退の予定があるから、X日に会議をしよう」のようにスケジュールを調節してくれる可能性があります。また、取引相手にも迷惑がかからないように前もって対策ができるでしょう。
早退を伝えるのは言いにくく感じる人もいるでしょうが、後になればなるほど迷惑をかけてしまうので、迅速に報告することをおすすめします。
4.自分勝手な理由で休まない
早退をする際の4つ目のマナーは、自分勝手な理由で休まないことです。
「今日はもう仕事をしたくないからちゃんと帰ろう」「会議に参加したくないから急用ができたことにしよう」のような勝手な理由で仕事をずる休みしようとしてしまうと、嘘がわかったときに信用をなくしてしまいます。
信用をなくしてしまうと、いざ大切な用事で早退をしたいときに「また嘘をついている」と思われ早退しにくくなったり、大事な仕事を任せてもらえなくなる可能性もあります。オオカミ少年にならないためにも、気分やなんとなくで早退はしないようにしてください。
また、早退をしてしまうと周りの人に迷惑をかけてしまうことを忘れないでおきましょう。
5.体調不良が治っても遊びに行かない
早退をする際の5つ目のマナーは、体調不良が治っても遊びに行かないことです。
「体調不良で早退した後、家に帰ったら治った」ということもあるのではないでしょうか。ただし、体調が良くなったからといって、遊びに行ったりその様子をSNSにあげたりすると、「ずる休みをした」と思われても仕方がありません。
体調が戻っても大事を取って、家の中でおとなしく過ごすことをおすすめします。
早退と有給休暇の違いは?給料はもらえるの?
「早退をしたら給料はもらえないのかな」と心配になる人も多いのではないでしょうか。
基本的に早退をした場合は、働くはずだった時間分の給料は支払われません。これは、ノーワーク・ノーペイの原則(労働基準法24条)によって、定められています。
「早退は有給休暇にならないの?」と疑問を抱く人もいるでしょうが、突然の早退は有給休暇にならないことがほとんどです。
早退が有給休暇になる場合は、会社が時間単位で有給休暇を許可している場合や、会社が有給休暇で処理をする許可をした場合に限ります。
自分の早退が有給休暇になるかどうかを知りたい人は、上司に相談をしてみるのも一案です。
早退をするときは、割り切って自分のために時間を使おう
- 早退をする場合は、できるだけ早く簡潔に伝える
- 上司に早退を伝えるときは、できるだけ電話や直接伝えに行く
- 早退を伝えるタイミングは、上司が忙しくしていないときがベスト
本記事では、納得してもらいやすい早退の理由や伝え方などを詳しくご紹介しました。
早退をしないといけないタイミングは誰にでもあるものです。早退をすること伝えるのは申し訳なく思ったり、ためらったりしてしまうかもしれませんが、きちんと理由を説明すれば問題ありません。
ただし、理由を伝えにくいからと嘘をついたり、早退を伝えにくいからとギリギリまで伝えないなどの行為はチームに迷惑をかけたり、信頼をなくしたりするので避けましょう。
本記事を参考に、できるだけチームに迷惑がかからないよう、早退する必要が出た場合には、すぐに上司に伝え、仕事の引き継ぎをしたうえで早退するようにしてみてはいかがでしょうか。
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