赤や青、淡いパステルカラーや目立つビビットカラーなど、人には好みの色があると思います。それぞれの色が人間の心理にどのような印象を与えるのかを知っておくと、様々なビジネスシーンにおいて有効に活用することができます。例えば多くの聴衆を目の前にするプレゼンなどでは、色が与える心理的な影響を上手に活用することで、より人を惹きつけるプレゼンを行う事もできるのです。
色が与える心理的な印象
赤
力強さ、積極的、情熱的、直観力、エネルギー、食欲、購買欲、インパクト
青
クリア、透明感、スマート、英知、整然、冷静沈着、平常心、集中力
黄色(オレンジ)
コミュニケーション、好奇心、楽観的、陽気、明るさ、活力
緑
自然、穏やか、安心感、セキュリティ、信頼、優しさ
白
潔白、忠誠心、清廉、虚無、ピュア、無垢、真面目な、静寂
黒
威圧感、上品、気品、フォーマル、シンプル、無音
集中して聞いてほしいプレゼンなら
意識を集中して高める色ならば、青などの寒色系を使ったプレゼンが最適です。青はクールで知的な印象を与えることができると共に、心地の良い緊張感と集中力を高める心理的作用があります。聞いている方も頭がスッキリする作用があり、青には時間を長く感じさせないという心理効果もあります。
同じ寒色系の緑を使うと、リラックス効果の方が心理的に大きくなってしまい聞くことに集中する緊張感まで取り払われてしまうこともあります。自然やリラクゼーション、エコに関するプレゼンの場合は安心感を与える心理作用があるので良いかもしれませんね。
注目して欲しい!聴衆の意欲をかきたてるには
プレゼンの中でとにかく注目して欲しい!という部分には赤が効果的です。赤はマーケティングでもよく使われるカラーとして有名です。情熱の赤は人の気持ちを掻き立てる心理作用があります。一般的には食欲や購買欲を掻き立てられるカラーとして、飲食店や様々な店舗での商品タグなどにもよく使われています。プレゼンの中でも特に強調したい部分、訴えたいフレーズなどは赤を使い、聴衆の目を惹きつけましょう。
重厚で上品なプレゼンには
フォーマルな場面では黒のスーツやドレスが着用されるように、黒には上品で重厚感のある印象を与えることができます。インパクトよりも上品さを全面に出す場合のプレゼンなら、黒の背景に白い文字といったシンプルさで、アーティスティックに演出するのも効果的です。但し、照明の状況によっては黒の背景は非常に見づらくなる場合もあるので、その点だけは注意しておきましょう。
このようにそれぞれのカラーが人に与える心理的なイメージや印象は異なり、上手に使うことで、魅力のあるプレゼンにすることも可能です。それぞれのカラーが持つ意味と、与える心理的な影響、それによって人がどう動くのかを知っておくとシーン別に効果的なプレゼンを行う事ができるようになります。
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