ワイシャツの袖まくりはOK？半袖はOK？気をつけたいクールビズ時のワイシャツマナー

ワイシャツの袖まくりはオフィシャルな場ではNG

暑い夏場には、ワイシャツの袖まくりをよくしてしまう人もいるのではないでしょうか。

学生時代の制服では袖まくりをすることも日常的だったかもしれませんが、ビジネスシーンでは基本的にワイシャツの袖をまくるのはマナー違反だといわれています。ワイシャツは、カフスボタンを留めて着るのが一般的なマナーです。

特に取引先との会議や打ち合わせなどのオフィシャルな場では、袖まくりをしていると印象が悪くなってしまうので注意が必要です。

また、スーツを着ているのなら、ワイシャツの袖をまくっていてもいいだろうと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、スーツを上に着ている状態でもワイシャツの袖まくりをするのはマナー違反です。スーツを着ていても、ワイシャツが袖口から見えないことを、不自然に感じる人もいるので注意しましょう。

環境省が定める「クールビズ」の基準

「袖をまくったらダメだと知っていても、どうしても暑い……」「クールビスの場合は、どんな服装をしたらいいのだろう」と疑問の方も多いでしょう。

クールビズとは、クールビズは、夏の暑い日の冷房の節約を目的として環境省の提唱により2005年に始まりました。クールビズは原則、5月1日から9月30日まで実施されています。10月でも暑い日には、各自の判断でクールビズをしていいと環境省は提唱します。

当初は、スーツを着崩すことに違和感を持つ人も多く、なかなか広まりませんでした。しかし今では、クールビズは日本中で取り入れられるようになりました。

環境省が示しているクールビズの服装の可否によると、クールビズでは、ポロシャツやジーパン、スニーカーはNGです。意外とクールビズの服装の基準は厳しいと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

ノージャケットやノーネクタイは、環境省も認めているので、安心してノーネクタイ・ノージャケットで出勤してください。

また、必ずしも、ノージャケットやノーネクタイにならないといけないわけではありません。ジャケットに関しては、夏でも着て行っていいとされています。夜になると少し冷えることを考えると、ジャケットスタイルで出勤するのもいいのではないでしょうか。

クールビズのときのシャツの選び方は？

クールビズのとき、目に映ることが増える「シャツ」の選び方に苦戦している人もいるのではないでしょうか。

以下では、クールビズのときのシャツの選び方についてご紹介します。おしゃれなシャツを着たい人でも、以下のマナーを守ってかっこいいシャツを選びましょう。

基本はボタンダウンだが、襟が立っているシャツだとOK

クールビズの代名詞ともいえるボタンダウンのシャツを着ている人も多いのではないでしょうか。

ボタンダウンのシャツは、襟が立っていて、Vゾーンが引き締まって見えるのが特徴です。

多くの人がボタンダウンのシャツを着ていますが、クールビズでは「ボタンダウンのシャツを着ることが正しいマナー」というルールはありません。ボタンダウンでなくとも、襟の形がきれいなシャツであれば大丈夫です。

ネクタイをしていない場合、襟が寝ているシャツはだらしなく見えてしまうので、ノーネクタイにする際には、襟が立つようなシャツを選ぶことをおすすめします。

また、ボタンダウンのシャツは、ビジネスカジュアルなものです。そのため、冠婚葬祭や大事な取引先には、ボタンダウンのシャツは控えておきましょう。

ボタンダウンのシャツを切るときにはボタンを外さない

ボタンダウンのシャツを着るとき、ボタンを外してしまったことがある人もいるのではないでしょうか。

イタリアでは、ボタンダウンのシャツのボタンを外して着る人も多いようですが、日本では、ボタンを外すのは着こなしとしてはNGです。

ボタンダウンのシャツを着るときは、ボタンを留めたままで着るようにしましょう。

第一ボタンを開ける場合は下着に注意する

ボタンダウンのシャツは、ボタンを外さないことをおすすめしました。

クールビズの際に、ボタンダウン以外のシャツを着ている人もいるでしょう。その際は、第一ボタンを開けても問題はありません。

シャツのボタンを上まで留めないほうがおしゃれに見えるのなら、開けることをおすすめします。

しかし、第一ボタンを開けるときは、下着が見えないか注意することを忘れてはいけません。下着が見えてしまうと、相手に悪い印象を与えてしまう可能性があります。

また、シャツから下着が透けないように工夫しましょう。ボタンを開けたときに見えてしまうのは当然NG。また、前からだけではなく、背中から透けることも多いので、色の濃い下着は避けることがおすすめです。

クールビズスタイルで出勤するときは、シャツの襟元やシャツの下から下着が見えないように気を配りましょう。

半袖のワイシャツはマナー的にOK？

長袖のワイシャツを着ても暑いから、半袖のワイシャツを着たいと思っている人も多いのではないでしょうか。

確かに、環境省はクールビズの際に半袖のワイシャツを着ることを認めています。しかし、会社では半袖のワイシャツがNG場合も多いのではないでしょうか。

以下では、半袖のワイシャツはマナー的に大丈夫なのかについてご紹介します。

堅い企業の場合は半袖はNG

半袖のワイシャツは、基本的に堅い企業ではNGとされています。

堅いイメージの企業といえば、一般的には銀行や証券等の金融機関や役所や庁舎などです。

堅いイメージのある企業では、例え社内でクールビズが認められていたとしても、訪問してくる営業職までクールビズを認めている可能性は低いです。

こういった堅いイメージの企業などでは、職業柄、スーツスタイルに気を使っている人が大勢いることが考えられます。

営業として企業を訪問した人が、格好を見られただけで門前払いされてしまうこともあるので、服装には気をつけましょう。

勤務している企業が半袖シャツがOKの場合でも、取引先に行くときには着替えるなどの心配りをすることがおすすめです。

門前払いされないためには、「ベーシックなスーツスタイル」で臨むことがベストです。だからといって、訪問する企業の目の前で身なりを整えるのはマナー違反です。

訪問企業の100メートル前に来たら服装を整える、もしくは訪問企業付近にあるコンビニのトイレを利用してネクタイを直す、会社から出るときには半袖シャツから着替えるなどするようにしましょう。

半袖のワイシャツをスーツの下に着るのはNG

半袖のワイシャツをスーツの下に着ることはNGなことに注意しましょう。

袖まくりをして長袖のワイシャツをスーツの下に着るのと同様にNGです。

スーツを着ていても袖口からシャツが見えないのは不自然だと感じる人も多くいます。会議のような正式な場では避けるようにしましょう。

第一印象が重要なシーンでは半袖は避けたほうがベター

担当している既存のお客様であれば、クールビズの格好でもお咎めは受けない場合が多いのではないでしょうか。

しかし、新規開拓営業をする際には、半袖は避けるほうがいいでしょう。新規開拓の際に重要視されるのが「第一印象」だからです。

第一印象において、服装は重要な判断材料のひとつです。

もし自分が受付担当者なら、汗だくで第一ボタンを開けたワイシャツを着用している営業者に対してどんな第一印象を抱くのか考えてみましょう。

第一印象が悪いと、話を聞いてもらえない可能性があります。

そのため、新規開拓営業の際にはネクタイ無しのクールビズでなく、暑くともネクタイを着用し、ジャケットを羽織って営業に向かうことをおすすめします。

半袖のワイシャツを着るときのネクタイマナー

それでは、半袖のワイシャツを使うべきシーンはどのようなシーンなのでしょうか。

半袖のワイシャツはクールビズの時に使うように作られたものです。そのため、半袖のワイシャツは夏場のクールビズ期間に着ることをおすすめします。また、クールビズを前提として作られているため、ネクタイをするのはマナーに反します。

半袖のワイシャツはノーネクタイで着るようにしましょう。

暑い夏でもマナーを守ってワイシャツを着こなそう

本記事では、クールビズの際のワイシャツ事情についてご紹介しました。

クールビズであっても、ポロシャツやジーパンなどのカジュアルな格好はせず、節度を守ったノージャケットやノーネクタイのフォーマルな格好をしましょう。

本記事を参考に、クールビズの適切な服装を考えてみてはいかがでしょうか。

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