
取引相手に送ったメールの返信が全然返ってこない……。メールの返信が来ずに、再送メールを送るか否かで悩むビジネスパーソンも多いでしょう。
本記事では、メールを再送する際に気をつけるマナー、例文を紹介します。これから再送メールを送ろうとしている方はぜひ参考にしてみてください。
- 再送メールを送るときの心構え
- 再送メールで相手の気分を害さないようにするポイント
- 再送メールの例文
再送メールを送るときの心構え
ビジネスシーンで「相手にメールが届いていないかもしれないから、再送したほうがいいのかな?」と思ったことがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、再送メールをむやむに送ることは、場合によっては失礼になることもあるのです。
そこでまずは、ビジネスシーンで再送メールを送るときの心構えについて解説します。
本当にメールが送信できていたのか確認をする
相手からの返信がない場合「返信を忘れられているのかな?」と心配になる方も多いでしょう。しかし、実は「メールを送ったつもりだったけれど送っていなかった」「メールが下書きに保存されていた」なんてことも……!
送っていないのに「メールを確認していただけましたか?」と相手に尋ねることは、失礼でもありますし、場合によっては信頼を失う結果にもなりかねません。
メールの返信が遅いと感じたときには、そもそもメールを送信できていたのか、正しい宛先に送っているのか、送信履歴を確認するようにしましょう。
再送メールを受信する相手の気持ちを考える
正しい宛先に送信できていた場合、「一刻も早く相手に再送メールが出したい」と思うかも知れません。そんな気持ちを一旦落ち着けて、「もし自分に再送メールが来たら」ということを想像してみましょう。
前日に取引相手から来たメールを確認したものの、予定が重なってしまって返事ができていないメールがあった場合。
返信を催促する再送メールがきたら、きっと焦ってしまうはず。加えて、メールのタイトルに「【再送】」と書かれいることを想像すると、心臓がドキリとしてしまいますよね。
「相手にされて嫌なことはしない」ということが、再送メールのマナーです。
どうしても自分の都合で進めてしまいがちですが、相手の都合、状況も考慮してメールをするようにしましょう。
急ぎの場合は電話でもフォローをする
相手の気持ちや都合を考えてメールをしないといけないとはいえ、急ぎで確認が必要なこともあるでしょう。
たくさんのメールを受け取っていてメールの確認がもれることも考えられますし、アポイントが重なってメールをチェックする時間がとれていないことも考えられます。急ぎで返信が必要な場合は、メールで連絡するだけではなく、電話でもフォローを入れるようにしましょう。
先にメールを送り「先ほどメールでも送らせていただいたのですが……」と要件を電話で伝えると親切です。
再送メールで相手の気分を害さないための5つのポイント
実際に再送メールを送るときには、相手の都合に配慮した文面で送る必要があります。
では、再送メールで相手の気分を害さないためにはどうしたらいいのでしょうか。5つのポイントを確認してきましょう。
1.相手に逃げ道を作っておく
再送メールを送る際には、相手に「逃げ道」を用意したような文面にすることがポイントです。
「お忙しいところ失礼いたします。〇〇の件について、進捗状況を教えていただけますと幸いです」などと、相手を立てるように丁寧なメール文を書くのがおすすめです。
また、別件のことでメールを送りつつ、「前回のメールの件についても、何卒よろしくお願いいたします」などと触れてみることも一案です。
メールの内容や再送メールを送るシーンに合わせて、相手を非難しない言葉を選択して再送メールを送るようにしましょう。
間違っても「早く返信をお願いします。」「どういう状況ですか?」などと、相手を責めるような口調は避けましょう。
2. 件名に【重要】【要返信】【至急】は使わない
再送メールに限らず、メールの件名に【重要】【要返信】【至急】などといった命令口調の言葉を使うのは控えることがベターです。
全員が不快に感じる訳ではありませんし、【至急】と書かれている方が親切だと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「急かされている」「強要されている」などと不快に思われる可能性を否定できない以上、上記の表現を使わないのが無難だといえるでしょう。
3.催促している理由を具体的に書く
「返信をどうしてもこれ以上待てない!」という場合は、返信を催促する必要があります。
返信を催促する場合は「昨日が締め切りだったため」「スケジュール調節のため」など、早く返信が欲しい理由を具体的に書くこと親切です。
また、以下のフレーズも、返信を催促するときに使えます。
- 「前回のメールがわかりづらかったような気がしたので、改めてご連絡しました」
- 「先日、〇〇に関するメールをお送りしたのですが、届いておりますでしょうか?心配になりましたので、再送いたします」
- 「最近、メールがうまく送れないことがあるので、念のため再送いたします」
4.いつまでに対応が必要なのか期限を切る
返信が早く欲しい場合には「◯日◯時までにご共有お願いいたします」といったように、いつまでに対応が必要なのか、期限を切ることが重要です。
期限を設定しておくことで、基本的には期限内に対応してもらえますし、もし期限に遅れた場合にはリマインドを送りやすくなります。
5.行き違いになっていた場合のことを考慮する
メールを再送する際には、行き違いをしていて返信をすでにもらっていたのに気がついていないことも考慮しましょう。
相手はすでに返信をしていても、あなたが確認し忘れていることや、他の人に伝言を頼んでいたのに伝わってきていない可能性も考えられます。
一言「行き違いになっていたら申し訳ございません」と添えるだけでも、印象は大きく変わります。
再送メールの例文を参考にしてみよう
では、これまで紹介したポイントをおさえたメールを実際に確認してみましょう。
再送メール例1
○○株式会社
△△部 □□様
いつもお世話になっております。
U-NOTE株式会社の山田太郎でございます。
さて、先日メールでお送りした見積書送付の件、その後いかがでしょうか。
お忙しいところ失礼とは存じますが、確認のため改めてご連絡しました。
念のため、以下にメールを転送いたします。
お手数ですがご確認とご検討をよろしくお願いします。
山田太郎
再送メール例2
○○株式会社
△△部 □□様
いつもお世話になっております。
U-NOTE株式会社の山田太郎でございます。
先日、貴社訪問の日程に関するメールをお送りしましたが、届いておりますでしょうか?
大変失礼と存じますが、確認のため連絡いたしました。
念のため、先日のメールを転送いたします。
本メールと行き違いで連絡をいただいておりましたら、申し訳ありません。
お手数をおかけしますが、ご確認をよろしくお願いします。
再送メール例3
○○株式会社
△△部 □□様
たびたび失礼します。
U-NOTE株式会社の山田太郎でございます。
先日メールで案内いたしましたサンプル送付の件、ご状況はいかがでしょうか?
大変失礼と存じますが、まだ商品が届いていないため、確認までに連絡しました。
行き違いになっておりましたら申し訳ございません。
先日のメールを転送いたしますので、お忙しいところ申し訳ありませんが、
ご対応のほど何卒よろしくお願いいたします。
相手がメールをどう受け取るのか気持ちを考えて文面を作成しよう
- 再送メールを受信する相手の気持ちを考える
- 件名に「【重要】【要返信】【至急】」は使わない
- 相手に「逃げ道」を用意したような文面にする
現代のビジネスにおいては欠かせない「メール」。オンラインでやりとりができるという便利さもある反面、文面だけでは気持ちのニュアンスなどが伝わりにくいという不便さもあります。
ビジネスシーンにおけるメールでは、自分の気持を文面で相手に伝えなければいけません。
「時間がないから」「定型文だから」とメール文面を簡素なものにせず、余裕のある丁寧で人間味のあるメールを送ることこそが一流ビジネスパーソンのメールの心得です。
相手のことを思いやった丁寧なメールで、取引先からの好印象を得ましょう。
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