エクセルで作ったファイルが重くて困ったことはありませんか?開くのに時間がかかる、メールでのやりとりでエラーが出るといった不都合を解消する一つの手に、張り付けた図を圧縮する、というのがあります。
エクセルファイルが重い
エクセル2010ではファイルの保存の時に自動的にファイル圧縮が行われます。しかし、たくさんの図や写真が張り付けられたファイルでは、いつの間にかファイルサイズが大きくなっていることがあります。
エクセルでは図も写真も「図」として取り扱われます。ファイルサイズを減らすには、図を圧縮する、ワークシート内の見えない部分にあるデータを消す、データとして残っているトリミングした部分を削除する、使い終わった元データなどを別のファイルにしたり削除したりして分ける、といくつかの方法があります。この中で図を圧縮する方法を使うと、写真やイラストなどの図を圧縮することが出来ます。
図を圧縮してファイルサイズを減らそう
エクセルでは、図を縮小してもデータとしてサイズはそのままです。元のデータが保持されるからです。では、どうしたらデータ容量を減らすことが出来るでしょうか。
切り取りして形式を選択して貼り付け
図をエクセルワークシート上で一度切り取ります。それを「形式を選択して貼り付け」するとデータが小さくなります。「形式を選択して貼り付け」は右クリックの「貼り付けのオプション」かリボンの「ホーム」左上の「貼り付け」から選べます。
右クリックから
図の上で右クリックして「図の書式設定」を選択します。「図」タブから「圧縮」を使います。圧縮する対象が選択した図かドキュメント内の全ての図か選べるので、いくつも同じような図がある時には便利です。
リボンから
図の上でダブルクリックすると「図ツール」「書式」が開きます。この時、リボンの左の方に「図の圧縮」というボタンがあります。これを使うと、右クリックから開いたのと同じダイアログが開きますので、そちらから圧縮します。
ファイル保存から
「ファイル」から「名前を付けて保存」を選ぶと保存のダイアログが開きます。この時、「保存」のボタンの横に「ツール(L)」というオプションがありますので、そこから「図の圧縮」が出来ます。
図の挿入方法を変える
図を挿入する時に、「挿入」「オブジェクト」「ファイル」と選んで行くと図のデータサイズが大きくなります。「挿入」「図」「ファイル」からの方が小さくなりますので、ぜひ試してみて下さい。
別名で保存しておく
これらの操作をする時には、一度ファイル保存をして、別名でやってみましょう。うまく行ったらそちらを残すようにすると、失敗した時に戻せるので安心です。画像データは圧縮によって画質が劣化しますが、データの大きさは大幅に減らすことが出来ます。貼りこむデータの形式やサイズによっては、あまり効果が出ない場合もあります。元々のデータが最適化されたデータだと、データは減らないのです。その場合は、図の圧縮以外の方法でファイル容量を減らしましょう。
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