Wordのファイルサイズが大きくなりすぎて、不具合が起きた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Wordは、画像ファイルを圧縮することで、ファイルサイズを大幅に小さくできます。
本記事ではワードで画像ファイルを圧縮する方法を紹介。画像ファイルを圧縮して、Wordのエラーを解決しましょう。
- Wordで画像ファイルを圧縮するべき理由
- Wordで画像ファイルを圧縮する5つの方法
Word(ワード)で画像ファイルを圧縮するべき理由
「Wordのファイルサイズが大きくなりすぎて、メールで送信できなかった……」「保存できる容量を超えてしまった」といった経験がある方もいらっしゃるでしょう。
そもそも、ファイルのサイズとはどのようなものなのでしょうか。
ファイルサイズとは、コンピューターが扱うファイルの大きさのことです。
パソコン初心者の方でもB(バイト)、KB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)のような単位を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらは、コンピューターが扱うファイルの大きさを表します。
1024Bが1KBになり、1024KBが1MBになり、1024MBが1GBになり、1024GBが1TBになります。覚えなくてもいいのですが、単位が大きくなるにつれてファイルサイズが大きくなります。
ファイルサイズとは、本のページのようなものです。情報をたくさん載せようと思うと、自然とページ数は多くなります。
本のページが増えれば増えるほど、重くなってしまいますよね。
それと同様に、ファイルサイズが大きければ大きいほど、コンピューターにとっては負担になります。負担がかかった状態だと、ダウンロードにかかる時間が長くなったり、コンピューターの容量を圧迫したりします。
コンピューターへの負担を減らし、データを扱いやすくするためにも、画像ファイルを圧縮して、ファイルを小さくすることが必要なのです。
Wordではグラフも写真も「図」扱いになる
Wordを利用する際には、グラフや写真も「図」扱いになることに注意が必要です。
Wordで[挿入]タブから[図]を選ぶと、コンピューター上のピクチャフォルダが開きます。
ピクチャフォルダから選択した写真やグラフを挿入できますが、Wordでは写真やグラフといったものは全て「図」として扱われます。
デジカメで撮った写真も、イラストレータで作ったグラフも、すべて「図」として扱われることに注意です。
Wordのファイルサイズが大きすぎるとさまざまな動作が重くなる
すでに紹介したように、Wordで作ったファイルサイズが大きすぎると、コンピューターに負担がかかり、様々な動作に時間がかかってしまいます。
メールに添付した際には、サーバエラーを起こす可能性も。
また、メールの受信者がWordファイルを開く際、時間がかかってしまう可能性が高くなります。
その他にも、Wordのファイルサイズが大きいとパソコンからプリンターへデータを送るのに時間がかかったり、データを読み込みきれずに印刷ができなくなったりします。
ファイルサイズが大きいことは、動作を重くさせるだけでなく、様々なエラーを引き起こす可能性があることを認識しておきましょう。
Word(ワード)で画像ファイルを圧縮する5つの方法
Wordのファイルサイズを小さくするためには、Wordの文書内の画像ファイルを圧縮することが効果的です。
しかし、ファイルのサイズを圧縮すると、どうしても画質が悪くなってしまいます。高画質で利用したいファイルは圧縮を避け、圧縮しても問題ない画像ファイルを圧縮するように注意しましょう。
では次に、Wordでファイルを圧縮する5つの方法を紹介します。
圧縮方法1.すべての画像を圧縮する
まずは、Wordのファイル内にある、すべての画像を圧縮させる方法を紹介します。
STEP1.[ファイル]メニューの[ファイル サイズの圧縮]をクリックします。
文書が以前の「.doc ファイル形式」で保存されている場合は、[ファイル]メニューの[ファイルサイズの縮小]オプションは使用できないので注意しましょう。
[ファイルサイズの縮小]オプションを使用するためには、新しい「.docx」ファイル形式で文書を保存する必要があります。
STEP2.[画像の品質]ポップアップメニューで、以下の目的に合った操作を行いましょう。
- 印刷する場合:[印刷に最適な品質(220 ppi)]をクリック
- 画面表示する場合:[画面表示用に最適化(150 ppi)]をクリック
- 電子メールで送信する場合:[電子メール送信に最適な品質(96 ppi)]をクリック
- 現在の解像度を維持し、画像の変更を最小限にする場合:[現在の解像度を維持する]をクリック
圧縮方法2.選択した画像を圧縮する
次は選択した画像を圧縮する方法を紹介します。
STEP1.圧縮する画像をクリックします。
STEP2.[図の書式設定]タブをクリックし、[調整]の[圧縮]をクリックします。
上記の方法と同様に、文書が以前の「.doc ファイル形式」で保存されている場合は、[画像の書式設定]タブで[圧縮]ボタンを使うことはできません。
圧縮オプションを使うには、文書を新しい「.docx ファイル形式」で保存する必要があります。
STEP3.[画像の品質]ポップアップメニューで、以下の目的に合った操作を行いましょう。
- 印刷する場合:[印刷に最適な品質(220 ppi)]をクリック
- 画面表示する場合:[画面表示用に最適化(150 ppi)]をクリック
- 電子メールで送信する場合:[電子メール送信に最適な品質(96 ppi)]をクリック
- 現在の解像度を維持し、画像の変更を最小限にする場合:[現在の解像度を維持する]をクリック
圧縮方法3.切り取りと形式を選択して貼り付け
挿入した図を切り取り、貼り付け直して圧縮する方法もあります。
一度挿入した図をクリックして切り取ったら、今度は[形式を選択して貼り付け]をしましょう。このとき形式は「jpg」を選ぶ必要があるので注意してください。
[切り取り]と[形式を選択して貼り付け]をするだけで、ファイサイズを大幅に減らすことができます。
圧縮方法4.図ツール>書式設定>図の圧縮を使う
図をダブルクリックすると[図ツール]の[書式]タブが開きます。リボンの左の端に近い所、[明るさ]の横に[図の圧縮]があります。
ここを押すと「図の上で右クリックして、[図の書式設定]から[圧縮]を開いたときと同じダイアログが開くので、同様の作業を行えます。
圧縮方法5.名前をつけて保存からツール
ファイルから保存するときに、[名前をつけて保存]するダイアログの一番下に[ツール]というのがあります。
ツールを使うことで、保存する書類内の図や写真を圧縮できます。
圧縮方法6.オンラインサイトで圧縮をする
また、Word自体から圧縮するのではなく、オンラインサイトを活用して圧縮する方法もあります。
オンラインサイトを活用すると簡単に圧縮できますが、特定の図のみを高画質に保つといった微調整は難しくなるので注意しましょう。
全体的に圧縮してしまって問題ない場合はオンラインサイトを活用し、それ以外の場合はこれまで紹介したように個別に対応することがおすすめです。
Word(ワード)の圧縮方法を試してみよう
- ファイルサイズを圧縮すると、スムーズに読み込める
- すべての画像を圧縮する方法と選択した画像を圧縮する方法がある
本記事で紹介したのように、Wordでファイルを圧縮する方法はたくさんあります。
ファイルに含まれるすべての画像を圧縮するのか、特定の画像のみを調節するのかによって方法は変わります。
自身の状況に合わせたファイルの圧縮方法を見つけて、仕事や個人の作業に役立ててください。
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