プレゼンは、クライアントの欲求を満たし、解決し、結果を出す流れと、内容がしっかり構築されている…が、もちろん一番大切ですが、結果を数値化して100%最初から言ってのけることは困難ですから、まずその目標達成のための行動のテーマを掲げて、旗を振ることろから始まります。
要するに、実行力のあるプレゼン内容だ、と力強い旗振りで、クライアントに思わせなければならいのです。そして、プレゼンには競合がいるものですから、それらの競合を蹴落とさなければなりません。そのために、実行力のある内容の組立ては必須です。数値化も必要でしょう。でも、それで十分魅力的なプレゼンと言えるでしょうか?
印象に残るためには、内容に加えて、プレゼン自体が魅力的、印象的、記憶に残る工夫がされているからこそ、検討がされるのです。固くて、真面目で、資料もち密で熟読しないと理解できない、となりますと、内容は正しくても、わかりにくい印象や、勢いのない記憶となってしまいがちです。実行力のあるプレゼン内容は、これでみんなが団結して進んでゆきそうだ、というインパクトがあり、気持ちがひとつにつながるようなわかりやすい説得力があるからこそ、それにかけてみよう、信じてやってみようと選ばれるものなのです。
どのようなプレゼンが印象的で、選ばれるのか?
プレゼンというものは、ひとつのパフォーマンスというアスペクトも持ちます。しっかり構築された内容を、パフォーマンスをもって表現する工夫はとても効果的に、クライアントの心に残ります。例えば、ショップのネーミングのプレゼンだとすると、その素晴らしい名前を掲げるだけではなく、ぴったりと似合うフォント、そのネーミングの入った看板やショップカード、ネーミングを利用したキャッチコピーなどに展開させ、例として一緒に見せるのです。そうすることでクライアントがイメージしやすくなります。
そして、例えばそのショップが洋服だけでなくカフェや美容院とのコラボが期待できるという構築をしたならば、カラーで統一して、女性ユーザーに浸透させるという道筋を見せイメージを広げます。
例えば、それをレモンイエロー色だと設定して、スクリーンでカラーで統一したショップや看板を見せる工夫はどうでしょうか。 これだけでは、デザイナーが入った代理店はふつうにやることだとは思いますが、やはりプレゼンにボリュームが出て効果的です。
オリジナルな工夫を加え、プレゼンをより立体的な
例えば、クライアントたちがはっと気づくと、プレゼンしている男性のネクタイはレモンイエロー、資料を配ってくれたスタッフのスカートも、それぞれのデスクにおかれた飲み物も、すべて同じカラーになっている、というような遊び心を出したりします。
それは会議室内に少し笑いを入れる工夫なのです。気持ちを晴れやかにしてくれるプレゼンというのは、ポジティブな印象として残ります。それば、プレゼンターがクライアントの事を一生懸命考え、喜ばそうと考える気持ちから生まれるアイデアだったりしますから、それこそがクライアントの心に届くプレゼンとなるのです。
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