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プレゼンにおけるテーマの決め方とは

ichiba hideki

2014/01/25(最終更新日:2014/01/25)


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プレゼンにおけるテーマの決め方とは 1番目の画像
 プレゼンは訴えたいことをそのまま、上手く伝わるようにするためのものです。新製品、サービス、改革案等その良さを理解してもらう。もちろん、その案を採用してもらうという目標はありますが、あくまでも目的は自分が伝えたいことをわかりやすくダイレクトに伝えるということです。そこで、どんなことをメインにもってくるか、テーマの決め方が重要になります。

提案事項とテーマは必ずしも一致はしない

 たとえば、新しい商品を開発するとします。そのデザインをプレゼンするケースを考えてみます。このデザインは絶対に間違いないです、などといくら声高らかに訴えたところで、受け入れられるものではありません。まず第一にその根拠がないからです。説得力がなければ誰も納得はしません。では、根拠があればそれで良いのでしょうか。

 アンケートを取ったところ、こんなデータが集まりました。あるいは過去、こんな傾向が続いていたので今回も同じようにしてみました、など。拠り所が何も無いよりはましです。けれども、今度はそのアンケートが有効といえる根拠は何か。過去の傾向が今後も続く保証はあるのか。そこに焦点が移ってしまいます。つまり、そのデザインがいかに良いものかという、ダイレクトに伝えたいことをテーマにしてもそのまま伝えるのは難しいということです。では、何をテーマにすればよいのでしょうか。

まず最初に未来を語る

 根拠を上げるのはあとでよいのです。まず最初に、そしてそれが唯一と言ってよいのですが、プレゼンで取り上げるものを採用することにより何が変わるのか、どんな未来が切り拓かれるのか、あえて言うなれば夢をテーマとして取り上げることです。

 実はプレゼンで大切なことは、裏付けされたデータでも誰もが納得する根拠でもなく(もちろん、それはあとで必要になりますが)感動を与えることです。それをわかりやすく、ダイレクトに伝える。まさにそれこそが、テーマとして取り上げるべきことなのです。

ひとつのテーマに3つの根拠、そして根拠それぞれに3つのデータ

 アメリカでは何か説明をする時は、必ず3つの理由を提示すること、ということを子供の頃から叩き込まれるそうです。たとえ3つも無いとしてもです。人が一番理解しやすい、把握しやすい数は3だというのが、その理由だそうです。ひとつのテーマに3つの根拠、そしてその根拠それぞれに3つのデータ。
その裏付けを持って、夢を語る。

 そうすれば、聞き手はその訴えをイメージしやすくなります。イメージできれば、未来の姿を容易に想像できます。あなたが語る感動を、共有できるようになるのです。ここまでくれば、そのプレゼンは役目を果たしたと言ってもよいでしょう。

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