アメリカ、特に西部シリコンバレーに置いて投資家相手にプレゼンをしようと思ったら、十分な研究と準備をしてからでないと、相手にされません。なぜなら彼らは、日常的に沢山の素晴らしいプレゼンテーションを見ているからです。その中から選ばれるためには、それだけのプレゼンをしなければならないのです。
シリコンバレーでは素晴らしいプレゼンが多い
シリコンバレーというのはアメリカ最西部のサンフランシスコ近く、半導体関連の会社が集まって発展した地域です。半導体の原料であるシリコンと、谷を意味するバレーを合わせた名前です。この辺にはIT関連の会社が多く、ベンチャー企業相手に投資する人が、これから発展する企業を人より早く見つけて投資しようと目を光らせています。
大学の研究や個人の発明などでも、見込みがあればいくらでも投資が集まります。それだけに、投資を勝ち取ろうとする競争も激しく、生半可なプレゼンではあっと言う間に撃墜されてしまいます。個々人の技術も高く、さらにデザイン性にも優れたプレゼンが多く集まります。
日本人でも認められれば投資を勝ち取れる
投資家というのは、投資が一番大事です。投資に利あれば、何人だろうとどんな突拍子もないアイディアだろうと、受け入れる柔軟性があります。では、どんなプレゼンが彼らの目に留まり、認められるのでしょうか。多くのライバルを蹴散らして、投資の価値あり、と認められるのはどんなプレゼンでしょうか。
シリコンバレーの投資家が好きなのは、高い技術、高い教育、そしてこれから発展する人
シリコンバレーは多くの半導体企業が集まって発展しました。現在ではIT産業がさかんです。コンピュータ関連の大企業の多くがシリコンバレーに本籍、あるいは支社を置いています。
シリコンバレーにあるスタンフォード大学は学生ベンチャーでも有名です。大学生が投資を受けて企業することを奨励する風土があり、最近ではその過半数がIT関連、そして残りは医療関係です。シリコンバレーの投資家は大学生に投資します。高い教育を受け、将来が開けている学生の、未来に投資するのが好きなのです。
どんな課題を解決できるか、これからどうなっていくか
シリコンバレーのクパチーノ市にはアップル社があります。2005年頃、アップル社ではその周辺の小中学校の全ての教室にアップルのパソコンを寄贈していました。(現在は未確認)図書室とコンピュータ室には、生徒が十分使えるだけのコンピュータが配置されています。このような環境でそだったデジタルネイティブと呼ばれる子供たちが、時間と情熱をかけて作るプレゼンの中から、さらに選ばれたものが投資家から投資を受けられるのです。
では、そんなプレゼンにどうやって、日本で育って大人になってからパソコンを習い、英語も覚束ない状況で太刀打ちできるのでしょうか。そんな状況では、技術と芸術性で目立つのは大変難しいことです。
ですから、日本人がシリコンバレーで投資家たちに向かって上手いプレゼンをしようと思ったら、彼らの好奇心と貪欲な将来性への渇望をそそのかすことです。
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