来客があったとき、誠心誠意のおもてなしをしても、お見送りで失敗してしまえばすべてが台無しになってしまいます。
「わざわざ足を運んでいただいた」のですから、気持ちよく帰っていただくために、お客様が見えなくなるまで気を抜かないようにしましょう。
お見送りのパターン
お見送りには、3つのパターンがあります。
1. エレベーターホールまで
2. エレベーターで玄関口まで
3. 玄関先まで
これは、お客様との関係性や、会社の構造によって変わってきます。会社ごとにルールがある場合もありますので、それに従いましょう。
エレベーターホールまで
1.エレベーターの前までご案内し、上下のボタンを押します。
2.エレベーターが到着し、ドアが開いたらドアを押さえ、お客様に乗りこんでいただきます。その際、出口のある階のボタンを押して差し上げます
3.お客様が乗りこみ振り返られてから、「ありがとうございました」と深くお辞儀をします。
4.ドアが完全に閉まるまで、頭をさげてお見送りします。
エレベーターで玄関口まで
1.エレベーターを呼びドアが開き、誰もいなければ、「お先に失礼します」と先に乗り込みます。この時、先客があった場合には、お客様に先に乗っていただきます。
2.「開」のボタンを押した状態で、もう一方の手でドアを押さえます。
3.お客様が乗り込みます。
4.降りる階に到着したら、「開」のボタンを押しながら、もう一方の手でドアを押さえ、お客様に先に降りていただき、玄関の方向を伝えます(「お出になって右(左)手でございます」など)。続けて、自分も降ります。
5.お客様を先導し、玄関までご案内します。玄関内で再度「本日はありがとうございました」と深くお辞儀をし、お見送りをします。
玄関先まで
1.玄関の外までお客様と一緒に出て、玄関の外で「本日はありがとうございました」と深くお辞儀をします。
2.お客様(お客様の乗り込んだタクシー)が見えなくなるまで、お辞儀をしてお見送りします。
来客時のお見送りのポイント
車やタクシーで帰られる場合、お見送りは車の斜め後ろでするのがマナーとされています。しかし、実際車に乗り込んでみると分かるのですが、車の中からその斜め後ろに立っている人へ挨拶をするのは難しいものです。
マナーにとらわれすぎず、お客様のことを考え、お客様の顔が見える窓から少し離れた位置からお見送りするのがスマートです。
また、お見送りで注意したいのが、お客様が見えなくなるまでお辞儀をして見送ることです。
顔を上げていけないわけではありませんが、傍にいる人とおしゃべりなどをしたり、ダラダラとよそ見をするのはマナー違反です。
見送られる側として、そんな姿を見るのは気持ちの良いものではありません。来客時のお見送りはお出迎え以上に丁寧にしましょう。心を込めてお見送りすると、相手に良い印象を残せます。
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