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プレゼン構成で説得力のある背景と目的の伝え方

ichiba hideki

2014/01/23(最終更新日:2014/01/23)


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プレゼン構成で説得力のある背景と目的の伝え方 1番目の画像
 プレゼンとは相手を説得することが最も重要な使命になります。こちらが言いたいこと提案したいことがあり、相手がそれをポジティブに受け入れたならばプレゼンは成功となります。逆にいえば、相手が拒否した場合、それは失敗です。プレゼンする前から相手が好意的に見てくれていたら説得することは比較的容易ですが、否定的であったり、まったく興味がない状態だとプレゼンの成功はとても難しいものとなるでしょう。困難ですが不可能ではありません。

 そういったどんな相手でも効果的なプレゼンをするためには、そもそもプレゼンがわかりやすくなくてはなりません。よくわからないプレゼンに対して好意的に感じる聴衆はいないでしょう。そこで、ここではわかりやすいプレゼンをするにあたって、どのような構成にするべきかを示したいと思います。

わかりにくいプレゼンの構成とは?

 わかりいやすいプレゼンの前に、そもそもわかりにくいプレゼンの構成とはどういうものでしょうか?これまでに見てきたわかりにくいプレゼン構成を思い出してください。わかりにくい要因は大きくわけえて2つあります。

 一つは結論がわかりにくいもの、もう一つは説明がわかりにくいものです。結論がわかりにくいと、どんなに説明が上手でもしっくりきません。ですから、聴衆は居心地の悪さを感じてしまいます。

 一方、結論は明快ですが、そこへ至る根拠がわかりにくい。この場合、説明が悪いために根拠が理解できないという場合と、そもそもその根拠が弱いことによるわかりにくさにわけられます。これらわかりにくさのうち、最後の以外はプレゼンの構成を変えることでなんとかなります。根拠が弱い場合はプレゼン資料を作る前までさかのぼって根本から考えなおすべきでしょう。

よいプレゼンの構成

さて、わかりにくプレゼン構成の要因が「結論がよくわからない」ものと「説明がよくわからない」ものに分けられることがわかりました。ということは、わかりやすいプレゼンをするには「結論がよくかる」上に「説明もよくわかる」構成にすればいいということになります。それでは、よくわかる結論を示すにはどうすればいいでしょうか?

 ここで、結論”だけ”を考えてはいけません。結論のわかりやすさというのは、実は問題提起のわかりやすさ、と密接な関係があります。つまり、問いがわかりやすければ、結論もわかりやすくなるのです。では問題提起をわかりやすくするにはどうすればいいでしょう?ズバリ背景と目的を明確にすることです。

プレゼンにおける背景と目的を伝える手法

プレゼンにおける背景と目的、とくに背景を軽視している人は多いかもしれません。だいたいの背景をアリバイ程度に述べて、目的と結論をしっかり示せばよいじゃないかと。しかしそれはとても危険な考えです。結論のわかりやすさは背景のわかりやすさにつながっているからです。私は背景(序論)にプレゼン準備の8割の時間をさいています。それほど背景は重要なのです。

 おすすめなのは、「グーグルアース手法」です。グーグルアースで自宅を調べるとします。まず、地球全体を見ます。そこから、どんどんズームアップし、最終的に自宅の周辺までいきます。この一連のズームアップを見た人、世界中の誰もが、あなたの自宅が地球上のどこらへんにあるかすぐわかります。つまり、背景では多くの人が疑問に思うこと、不思議に思うこと、よく知っていること、そういう普遍的なものを示します。そこから、徐々に専門的なもの、自分が示したい目的にズームアップしていきます。グーグルアースのような構成にすることで、背景の導入から目的への道筋が一本になり、かつ多くの人にとってわかりやすいものになります。

 
 目的が明確になれば結論もわかりやすくなります。ここまでうまくいけばプレゼンの成功の半分は約束されたものでしょう。


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