「終わりよければ全てよし」という言葉があるように、プレゼンを締める言葉は重要です。
プレゼン本番前にあらかじめ締めの言葉を考えておくことで、印象よく記憶に残るプレゼンにすることができます。
本記事では、プレゼンをきれいに締めくくる言葉と、プレゼンを締める際の話し方について紹介します。
- プレゼンの終盤では、プレゼンの目的が重要
- プレゼンを締めるときには相手へのベネフィットをまとめ、行動を呼びかけることがポイント
- 締めの言葉を言うときは、自信を持った堂々とした喋り方を意識する
プレゼンの印象を決めるのは「最後のまとめ」
社会人にとってプレゼンのスキルは必須。スピーチの内容・構成を作成するコツ、話し方のコツ、スライドの作成方法などを学んでいる方も多いのではないでしょうか。
プレゼンの成功率を上げるためには、最後のまとめが重要です。まとめによってプレゼン全体の印象が決まるといっても過言ではありません。
本記事では、プレゼンの最後を締めるためのポイントについて詳しく紹介します。
プレゼンを締める言葉の前に意識すること
「プレゼンをうまく締めるためには、締めの言葉が重要」だと思っている方も多いでしょう。しかし、言葉だけですべて端的にまとめることは難しいものです。
まずは、プレゼンの締めの言葉を決める前に、意識しておくべきことを確認しましょう。
プレゼン終盤で重要になるのは「プレゼンの目的」
プレゼンをするということは、「新しい企画の提案」「発注をしてもらう」など何かしらの目的があるはずです。プレゼンの終盤では目的を達成できるような「説得力の裏付け」をすることが重要となります。
プレゼン終盤では、これまで話してきた内容で最も重要なポイント、結論を再度強調させましょう。また、印象的なエピソードを話して、観客たちの記憶に残るような終わり方にするのもおすすめです。
プレゼンの目的が「説得させること」であれば結論の強調を、「記憶に残すこと」であれば印象的なエピソードを話すことで、プレゼンの目的を達成しやすくなります。
- プレゼンの目的を正しく把握する
- プレゼンで話した内容の結論を再び強調する
- 印象的なエピソードを話す
プレゼンを締めるまとめを考える際の3つのポイント
では、プレゼンを締めるときにはどのように内容をまとめていけばいいのでしょうか。これから紹介する3つのポイントを押さえて、プレゼンの締めを考えてみましょう。
1.相手へのベネフィット・ポジティブな内容をまとめる
プレゼンをまとめるときの1つ目のポイントは、相手へのベネフィット(利益)やポジティブな内容をまとめることです。
プレゼンを聞いている相手が、「この提案を受け入れたらどんなメリットがあるのか」を明確に把握していないと、提案は受け入れられません。
プレゼンをしている側は説明しているつもりでも、相手に正確に伝わっていないと意味がありません。そのため、最後に相手にどんなメリットがあるのか、ポジティブな内容をまとめて、最後のひと押しをすることが効果的です。
2.心に残る言葉を引用する
プレゼンをまとめるときの2つ目のポイントは、心に残る言葉を引用することです。
偉人の名言や企業理念など、心に残る言葉を最後に引用することで、プレゼンに深い意味をもたせることができます。
特にメッセージ性を伝えたいときや、ストーリーを重視したプレゼンをする場合、心に残る言葉を引用するのはおすすめの方法です。
3.次の行動を呼びかける
プレゼンをまとめるときの3つ目のポイントは、次の行動を呼びかけることです。
プレゼンは「契約をしてほしい」「新規プロジェクトを立ち上げたい」など次のアクションを促すためのチャンス。プレゼンをした後「いい内容だったね」で終わってはプレゼンをした意味がありません。
プレゼンを聞いてもらった相手に、次にどんな行動をしてもらいたいのか、具体的なアクションを呼びかけることで、相手に次の行動を促しやすくなります。
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記憶に残るプレゼンを締める言葉
プレゼンの終盤の内容を決めたら、いよいよ締めの言葉、締めの一言について考えていきましょう。
「以上で発表を終わります」以外のプレゼンを締める挨拶
プレゼンを締める言葉として定番の「以上で発表を終わります」。実はこのフレーズは、あまり丁寧な締めの言葉とは言いがたいものです。
なぜなら、最後までプレゼンを聞いてくれた人達に対する感謝の言葉がないからです。
プレゼンを締める際は、プレゼンの聞き手に感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
「ご清聴ありがとうございました」と最後にお礼を伝えることは忘れない
では、プレゼンの最後のお礼はどのように伝えたらいいのでしょうか。よく使われるフレーズは「ご清聴ありがとうございました」です。
- 「ご清聴いただきありがとうございました」
- 「以上です。ありがとうございました」
「ご清聴いただきありがとうございました」を締め言葉にすると、丁寧で感じのいい印象を受けますが、少しばかり噛みやすいので注意が必要です。
スムーズに言う自信がなかったり、シンプルに終わらせたかったりする人は、「以上です。ありがとうございました」という言葉でプレゼンを締めくくるのもいいでしょう。
プレゼンの最後をかっこよくキメる「締めの言葉の言い方」と終わり方
プレゼンの最後の言葉を工夫したとしても、言い方が微妙で決まらないとかっこよく締めることはできません。
プレゼンでは、話し方・スピード・声の大きさ・目線・態度なども重要なポイントです。
では、話し方はどうすればベストなのでしょうか。確認してみましょう。
締めの言葉を言うとき以外でも重要!プレゼンの話し方の基本
プレゼンは、多くの人の前で行うことがほとんど。たくさんの人からの視線を受けると、緊張してしまう方が多いでしょう。
しかし、弱々しく言葉を発してしまうと自信がないように感じられ、せっかくのプレゼンが聞き手の印象に残らなくなってしまいます。プレゼンの最後まで、「大きな声で、ハキハキと自信を持った喋り方」を意識しましょう。
下記のプレゼンでの基本的な喋り方を参考にしながらプレゼン前に練習してみてください。
- 目線を下に向けない
- 聞き手をまんべんなく見渡しながら話をする
- パソコンを見ながら話すのはNG
- スクリーンを確認するときは「こちらのスライドをご覧ください」などと聞き手と一緒に見る
「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、発表者の目線が下向きのままだと、聞き手は自分に向けて話しかけられていると感じなくなってしまいます。
しっかりと聞き手のほうを向いて、話し手に注意を引く必要があるということはプレゼンの基本として覚えておきましょう。
うなずいたり、リアクションしたりしてくれている人を中心に目線をあわせるようにすると、リラックスして話せますよ。
最後に表示させるスライドに注意
プレゼンの締めの挨拶をするときに、「ご清聴ありがとうございました」「質疑応答」といったスライドにしている方も多いもの。しかし、最後に表示させるスライドには注意が必要です。
プレゼンは持ち時間の最後までアピールしきることがポイント。それなのに「ご清聴ありがとうございました」とスライドにする意味のないメッセージを表示させているのは非常にもったいないことです。
プレゼンの内容をまとめたポイントや、相手へのメリットをスライドにして伝えることで、プレゼンを聞いている相手に「このプレゼンは結局どういう内容だったのか」整理しやすいようにすることがポイントです。
最後に表示させるスライドは、長時間残っているケースも多いので、ぜひ終わり方を工夫してみてください。
プレゼンの最後に使える「締めの言葉」の例文集
上記で説明したポイントを包括して、聴衆の印象に残る締めの言葉を考えることが大切です。
だし、プレゼンの中身自体が短いにも関わらず、締めの言葉がやけに長いとプレゼンのバランスが悪くなってしまいます。
プレゼンの内容や長さに応じて、締めの言葉を決めるように注意しましょう。
【例文1】プレゼンの締めの言葉
印象に残る締めの言葉をご紹介します。
- 本日は様々なお話をしましたが、我々の新商品についてご理解いただけましたでしょうか。
○○(商品名)は、安全性・耐久性・スピードの3つが保証された、業界の中でも未だなかったものです。共働きが増えている中、忙しい人々の日々の暮らしを支えたいという気持ちのもと作られました。
ご興味を持っていただけたら、ご連絡いただけますと幸いです。
私のプレゼンテーションは以上です。ご清聴ありがとうございました。
【例文2】プレゼンの締めの言葉
内容を簡潔にまとめる締めの言葉をご紹介します。
- 以上、私たちの提案する旅行プランについて説明させていただきました。
旅先では、バス・ホテルの手配や、食事会場の確保、ダイビングなどのツアーの提供を低価格で提案させていただきます。
価格以上に満足いただけるプランを保証しますので、ご検討の程よろしくお願いします。
ご清聴いただきありがとうございました。
- リスト2
- リスト3
最後の言葉と終わり方でプレゼンを印象づける
- プレゼンの最後のまとめは重要
- 最後にプレゼンを聞いてくれたことに対するお礼を伝える
- 話し方やスライドにも気を配る必要がある
事前準備が欠かせないプレゼン。プレゼン内容はもちろんだが、最初の挨拶から最後の挨拶の事まで考えておく必要があります。
「締めの言葉」を準備しないまま本番に挑むのではなく、きちんと終わり方までを想定して準備した上でプレゼンの最後をきれいにしめくくりましょう。
ぜひ本記事を参考に、プレゼンの最後を丁寧な締めの言葉できれいにまとめてみてはいかがでしょうか。
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