部下に仕事を割り振るのは上司の大切な仕事です。仕事の割り振り方によって、仕事の成果はもちろん部下のやる気や成長度合いも変わってきます。仕事はチームで行なうものです。チーム全体の士気を高め、効率よく仕事を進めるための仕事の割り振りのコツとはどのようなものでしょうか。
適材適所を見極める
まずは、部下の能力や性格を見極めます。書類作業が向いている人、対人仕事に向いている人、コツコツを仕事をこなすタイプ、多少雑でも仕事が速いタイプ、部下一人ひとりが色々な特徴を持っているはずです。
普段から部下の行動や仕事ぶりを観察して、誰がどんな仕事に向いているのかということを考えておきましょう。急ぎの仕事ならこの人、急がないけれども正確性が要求されるならこの人という割り振りができるはずです。人には向き不向きがありますから、向かない仕事を無理にやらせても成果は良くありません。その人に適した仕事を割り振りできるかは、上司としての腕の見せ所です。
時には向かない仕事も敢えてやらせてみる
仕事の割り振りの2つ目のコツは、時には向いてないと思われる仕事を敢えてやらせてみることです。適材適所も重要ですが、苦手なことに挑戦することは部下にとっても成長に繋がります。もっとも、あえて苦手なことをやらせるのですから最初はあまり厳しいことを言ってはいけません。様子を見ながら、少しずつ慣れていってもらいましょう。
それぞれの部下に得意な分野だけをやってもらっていると、その時はいいものの人事異動があったときや部下が退職したときなどに、仕事が回らなくなって困ることになりかねません。温かい目で見守りながら、部下を育てていってください。
部下に不公平感を持たせないように気をつける
部下に仕事を割り振る際についついやりがちなのが、特定の「できる」部下にばかり仕事を割り振ってしまうことです。一人に仕事が集中すると、その一人が不満を持つこともありますし、逆に周りが「あいつばかり贔屓されている」と思うこともあります。
実際には、「使えない」部下に仕事を任せるのは問題が起こりがちですし、フォローに回る上司も大変です。それでも、部下を育てることは上司の大事な仕事です。優秀だと思っていた部下がさっさと退職してしまったり、使えないと思っていた部下が数年すると部門の主力に育っているといったことは普通にあることです。先のことを考えると、特定に人に仕事が集中しているのは組織としてはマイナスです。
仕事を割り振るのは難しいものですが、割り振り方によって数年後の部下の成長や部門の成功が左右されます。総括すると、長期的なビジョンを持って行なうというのが仕事の割り振りのコツなのです。
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