「スーパープレゼンテーション」という番組を見たことがあるでしょうか。アメリカのプレゼンイベント「TEDカンファレンス」における、様々な分野の人々のプレゼンを見ることができる語学教養番組です。そこに登場する海外の人々のプレゼンは、とにかく熱い!私たちの日々の仕事の中では、そこまで熱のこもったものは求められていないかもしれません。ですが、彼らの迫力ある美しいプレゼンを見ていると、プレゼンが上手く見えるコツを学ぶことができます。そのコツを、2つのポイントに分けてご紹介します。
1. 資料ではなく、聞き手の顔を見ること
スクリーンにスライドを写しながら、資料を読み上げていく。仕事の場では、こういったプレゼンが多いのではないでしょうか。資料を見るな、という訳ではありません。間違えてはいけない数値や固有名詞などを、確認しながら話すことは大切です。しかし、資料に目を落としたままではデメリットがあります。まず、聞き手の反応が分かりづらいこと。そして、何より自信が無さそうに見えてしまうことです。
そこで、出来るだけ資料を見ずに、聞き手の顔を見ながら話してみてほしいのです。最初は不安かもしれません。しかし、プレゼンの資料やスライドを準備する段階からたくさん考え抜いてきたはずです。内容や流れは頭に入っていることが多いものです。何回か練習すれば、必ず資料無しに話すことが可能だと思います。
聞き手の顔を見ていれば、今話している内容を聞き手が理解してくれているのか、それとも疑問を持っているのか、表情や雰囲気から察する事ができます。話のスピードを変えたり、説明が足りないと思われる部分をカバーする事ができるのです。また、手元の資料を見るのに下を向いたまま話すより、聞き手の顔を見ながら話した方が当然堂々として見えます。また、資料の文面を追いかけない分、手があくため時々ジェスチャーを交えても良いでしょう。伝えたいという気持ちがよく現れます。
とにかく、出来るだけ聞き手の顔を見ること。これが美しいプレゼンのための一番のポイントであり、かつ取り入れやすい方法だと思います。
聞き手に問いかけたり、興味をもってもらうこと
抑揚が無い話は、興味を持ちづらく、聞いていてイライラしたり眠くなったりしやすいかと思います。校長先生の長い話や、眠かった授業の話を思い出してみてください。きっと、自分の話をだらだら続けたり、教科書を読み上げるだけだったりしたのではないでしょうか。プレゼンも同じです。用意された文章をいかにも棒読みで話されては、聞き手も興味を持ちづらいものです。そこで、是非、聞き手に問いかけて下さい。興味を持ってもらう言い方をして下さい。
例えば、「〜なぜだと思いますか?それは〜だからです。」「〜をご存知ですか?」「〜をご覧下さい。すばらしいですよね。」「〜どう思いますか?」などです。聞き手は、単調な説明を続けられるよりも、時々自分に問いかけられたり同意を求められたりする方が、抑揚を感じて話を聞いてくれます。聞き手を巻き込んでプレゼンを進めて行くこと。
そうすれば、プレゼンの場は盛り上がり、自分も聞いてもらっている雰囲気を感じてより話しやすくなるでしょう。独りよがりの「資料読み上げプレゼン」から、聞き手を気遣ったプレゼンへと変えてみませんか。
自分のプレゼンに余裕を持ち、聞き手に気を配ることでよりよいプレゼンが出来るようになるでしょう。
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