努力して叶った昇進・昇格のとき。自身の努力が実を結んだものではありますが、昇進・昇格時には支えてくれた先輩や指導してくれた上司にお礼メールや挨拶をするのが礼儀です。
本記事では、上司や先輩に昇進や昇格のお礼メールや挨拶をするときの注意点や、お礼メールの例文などをご紹介します。
昇進・昇格のお礼はメール?直接?
まず、昇進・昇格のお礼は直接すべきか、メールですべきか、をご紹介します。
昇進・昇格のお礼は口頭で伝えるほうがよい
一般的に昇進・昇格のお礼は直接するのが望ましいとされています。
昇進・昇格する部下からお世話になったエピソードを口頭で伝えられたら、上司や先輩社員も喜んでくれるでしょう。
昇進・昇格が決まったら上司が慌ただしくしていないタイミングで、なるべく早めに感謝の気持ちを伝えることをおすすめします。
昇進・昇格のお礼を口頭で伝えるときのマナー
- 昇進・昇格が決まったらなるべく早めにお礼する
- 昇進・昇格のお礼を口頭でするときは“簡潔に話す”ことを意識する
- 上司の手が空いたタイミングで昇進・昇格のお礼をする
時間的な余裕がない場合はメールでもよい
昇進・昇格のタイミングといえども、上司にも自分にも普段どおりの業務があるもの。多忙な上司とゆっくり話す時間もとれないケースも考えられます。
時間的に余裕がない場合は、昇進・昇格のお礼をメールで伝えましょう。とくにお世話になった上司や先輩に送る昇進・昇格のお礼メールでは、文中に「直接ご挨拶できず申し訳ありません。またお時間とれるときに、ゆっくりお話したいです」などの一言を入れると丁寧な印象を与えられるはずです。
昇進・昇格のお礼メールを送るときのポイント
先述したように、上司や先輩に昇進・昇格のお礼を直接できない場合はお礼メールを送りましょう。
以下では、昇進・昇格のお礼メールを送る際の注意点や例文をチェックしていきます。
昇格がわかり次第すぐにメールを送る
昇進・昇格のお礼メールを送る際に注意してほしいことの1つ目は「メールを送るタイミング」。
業務時間中や上司が退勤した後にメールを送ると、あなたからのお礼メールを見落としてしまったり、ゆっくり読むことができなくなったりしてしまいます。
昇進・昇格したことのお礼をきちんと伝えるためにも、「出勤してすぐ」のタイミングでお礼メールを送信しましょう。
朝のメールチェックの時間に間に合えば、昇進・昇格のお礼メールをしっかり確認してもらえるはずです。
昇格のお礼メールであることが伝わる件名をつける
昇進・昇格のお礼メールを送る際に注意してほしいことの2つ目は「メールの件名」。
通常のビジネスメール同様に、件名を見ただけでメールの内容が伝わるものにしましょう。
「昇進のご報告とお礼(山田)」と記載すれば、一目でメール内容が伝わりますね。
感謝の気持ちが伝わるフレーズを入れる
昇進・昇格のお礼メールを送る際に注意してほしいことの3つ目は「感謝の気持ちが伝わるフレーズを入れる」。
部下が結果を出して昇進・昇格するのは、上司にとっても嬉しいこと。上司は部下に認めてもらうために仕事をしているわけではなありませんが、昇進・昇格の機会に部下からお礼をいわれたら、上司も少しは気持ちよく仕事できるはずです。
「〇〇さんのご指導があって、昇進することができました。本当にありがとうございます!」などと、上司が喜びそうなフレーズをお礼メールの文面に入れることをおすすめします。
謙虚な気持ちでメールを書く
昇格のお礼メールを書く際は、謙虚な気持ちが伝わる文面になっているか意識しましょう。
昇格・昇進をしたのは、もちろん自分自身の能力が認められた結果ではありますが、周りのサポートがあってこそ能力を発揮できたと考えられます。
自分自身の力だけで昇格をしたかのように伝えると、周囲の反感を買うことにつながりかねません。
周囲の手助けへの感謝の気持ちをこめて、報告をするようにしてください。
対面で伝えられなかった場合は、経緯や謝罪を伝える
すでにご紹介した通り、昇格のお礼を伝える場合は、メールよりも対面のほうがよいとされています。
しかし、部署移動があったり、上司や先輩などが不在だったりする場合は、メールで伝えたほうが都合がいいでしょう。メールで伝える場合は、対面で伝えられなかったことに対する経緯や謝罪の気持ちをメールに記載しましょう。
宛先別昇格・昇進のお礼メール例文
昇進のお礼メールを書くときは、上司・社長・取引先で書く内容が変わることに注意が必要です。
以下では、宛先別の昇格・昇進のお礼メールの例文をご紹介します。自分なりにアレンジをして感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
上司・先輩向け
上司や先輩向けの昇格お礼メールをご紹介します。
【例文】昇進・昇格のお礼メール
- 件名:昇進のご報告とお礼(山田)
〇〇部長
お疲れさまです。☓☓です。
このたびは□□職(昇進する階級)への昇進の話をいただき、
誠にありがとうございます。
〇〇部長には入社当時からお世話になり、
これまでたくさんのご迷惑をおかけしました。
今回の□□への昇格も〇〇部長のご指導があってこそです。
いつも温かくご指導ご鞭撻いただき、心から感謝申し上げます。
これからも〇〇部長の期待に応えるべく、
より一層仕事に励んでまいります。
今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。
社長向け
社長に昇格・昇進のお礼メールを送る場合は、昇格をしたお礼に加え、努力の方向性やこれからも仕事に邁進することを伝えることをおすすめします。
- 件名:昇進のお礼(山田 太郎)
〇〇社長
お疲れさまです。営業部1課の山田 太郎です。
この度は、□□職(昇進する階級)にご登用いただき、誠にありがとうございます。
営業部として団結力を高めチーム全員の力が最大限に発揮できるよう、業務に励む所存でございます。今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
社外・取引先向け
社外・取引先向けの場合、社内向けとは異なる言葉遣いが必要です。また、取引先は昇格による引き継ぎがあるかが気になるため、後任についても触れることをおすすめします。
- 件名:【株式会社XX 山田太郎】部長就任のご挨拶
株式会社△△ 営業部 〇〇様
貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
この度、◯月◯日付けで営業部2課の部長に就任いたしました。〇〇様とは、課長に着任以来、〇〇様とは長い付き合いをさせていただいておりましたが、今後は貴社の担当はXXが務めることとになりました。これからも、営業部一丸となって貴社のお役に立てるように一層励んでいきますので、変わらずご支援いただけますと幸いです。
まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。
口頭で昇格のお礼を伝える挨拶・スピーチの例文
朝礼や飲み会などで「〇〇さん、一言」と、昇格の挨拶を伝える場をいただけることもあります。しどろもどろにならないように、口頭で伝える昇格のお礼のスピーチを考えておきましょう。
以下では、口頭で昇格のお礼を伝える挨拶・スピーチの例文をご紹介します。
朝礼
朝礼で挨拶をする場合は、朝の業務の邪魔にならないように短めに話をするようにしましょう。
- 朝のお忙しい時間に、挨拶をする時間をいただきありがとうございます。この度、部長に就任いたしました山田太郎です。
皆様のご協力のおかげで、このような誉をいただくことができました。これからも、自分ができることを精一杯尽力いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
飲み会
飲み会で昇格のお礼を伝える場合、朝礼よりも少し長めに話してもOK。思い出話や、感謝の話など深掘りするといいですね。
- 本日は、このようなお祝いの席を設けてくださり、誠にありがとうございます。
発表にあった通り、この度課長職にご登用いただきました。これも、〇〇さんやXXさんなどの指導や、サポートしてくださる皆様のおかげです。(思い出話)
これからは、より一層仕事に邁進しようと考えておりますので、皆様ぜひとも末長くよろしくお願いいたします。
今日は楽しみましょう。乾杯!
昇格のお礼メールはなるべく早く送ろう
本記事では、昇格のお礼メールを送るときのポイントや、お礼メールやスピーチの例文などについてご紹介しました。
忙しくてなかなか昇格のお礼メールを送る時間が取れない人もいるかもしれませんが、良好な人間関係を築くためにはお礼メールは必須です。時間を捻出し、感謝の気持ちをメールで認めましょう。
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