世界最高の投資銀行と言われて名高いゴールドマンサックス。社員はたった3~4年で一般サラリーマンの生涯賃金を越えるとまでいわれている。
そんな恐ろしくも強大な銀行を背負っているのがロイド・ブランクファインという男だ。
今回は、ロイド・ブランクファインの経歴や彼のリスクマネージメントへの考え方を見ていきたい。
ロイド・ブランクファインの功績:サブプライム問題を見事回避
ロイド・ブランクファインのリスクマネージメントによって損失を最小限に
サブプライムローンとは、通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローンのこと。
格付け企業はそんなローン債権を高く評価していたが、それは2007年夏頃から下落をはじめ、2008年のリーマンショックへとつながった。
大半の米大手投資銀行各社が巨額の損失を出す中で、ゴールドマンサックスだけは約7億ドルの損失で済み、他に比べて影響が少ない。
当時の状況下でロイド・ブランクファインが約6,800万ドル(約77億円)のボーナスを手にしていることからも、それは明らかだ。
ロイド・ブランクファインの略歴:売り子アルバイトから統括責任者になるまで
ロイド・ブランクファインは能力を認められ、ゴールドマンサックスへ
ロイド・ブランクファインは、少年時代は売り子のアルバイトをしていたという。
その後、ハーバード大学大学院まで修了したが、ファーストキャリアはゴールドマンサックス本社ではなく、子会社のJ.Aron & Companyからだ。
しかし、ゴールドマンサックスが買収したJ.Aron & Companyの一社員だったロイド・ブランクファインは、最終的にはゴールドマンサックスの部門責任者に任命されている。
一体どんな裏技を使ったのだろうと言ってしまいたくなるような成長の仕方だ。
ロイド・ブランクファインのことば:リスクマネージメントの必要性を語る
ロイド・ブランクファインは、堅実なリスクマネージメントを行うCEO
金融商品のリスク管理について尋ねられたロイド・ブランクファインは、上記のように答えている。
たしかに、経済状況によって大きく変動しやすい投資会社だからこそ、こういった危機管理を厳重にしておく必要があるのだろう。
今回は、ゴールドマンサックスのCEO「ロイド・ブランクファイン」について紹介してきた。
新しいものを作り出す若い起業家たちが取り上げられることが多いが、ロイド・ブランクファインのような、老舗企業の社長たちに今一度スポットを当ててはどうだろうか。
そこから、ロイド・ブランクファインのリスクマネージメントのように、優れたノウハウが導き出せるかもしれない。
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