社会人は時として、理不尽な思いをすることがある。
しかし、感情のまま言い返して余計に理不尽な状況を悪化させてしまっては、余計なストレスを産むだけだ。
今回は理不尽なことを受け流すための3つの方法を紹介したい。本記事で相手の理不尽な言葉を軽く受け流せるスキルを身につけよう。
理不尽な相手を感情的に論破しようとするのはNG
本記事のまとめ
- 理不尽な場面でも冷静さを保ち、“やり過ごす”ことが大切
- 自分が思う理不尽さのパターンを想定し、対応できるようにする
- 無闇に相手の言葉を肯定したり、謝罪したりしてはいけない
- 「理不尽の存在」を肯定する
悪意があるからこそ“理不尽”
理不尽なことを言う人は、間違っていることを正そうとか、より良くするための提案をしようという気持ちで言葉を発しているわけではない。
端的に言ってしまうと、あなたをやり込めて、痛めつけることを目的としている理不尽な上司もいる。悪意があるからこその“理不尽”なのだ。
本人が「自分は正しいことを言っている」と思い込んでいる場合でも、そこにあなたを痛めつけるという目的があるなら、理不尽であることに変わりない。
いかなる理不尽な場面でも“冷静さ”を保つことが大事
理不尽とは「道理をつくさないこと」「道理に合わないことや、そのさま」という意味だ。
相手が激昂しているところに乗っかって、自分まで感情的になると理不尽な状況は悪化してしまう。相手の言葉の理不尽さを指摘して、正そうとすれば余計に火に油を注ぐことになるのだ。
いかに理不尽な場面でも冷静さを保ち、“やり過ごす”ことが大事であるということを覚えておこう。
理不尽な事態への解決策①:理不尽に感じるパターンを想定する
言葉の受け取り方は人それぞれ。理不尽の感じ方も人それぞれ
理不尽なことをいわれて思わずカッとなるのは何故だろうか?その理由は、あなたにとって「思いがけないこと」だったからかもしれない。
言われた言葉を理不尽と感じるか否かは、人それぞれ。あなたが理不尽さに怒りを感じたことでも、ある人は理不尽なことと思わないかもしれないのだ。
自分は「誰」からの「どのような言葉」を理不尽に思うのかを考える
理不尽な状況に置かれたとき、自分は「誰」の「どのような言葉」に腹を立て、理不尽と感じる傾向にあるのか、考えてみよう。
上司の「君のせいで……」という言葉に我慢できない。同僚に「お前のやる気を感じられないんだよ」と言われて屈辱感を感じる、などと、人には理不尽さを感じる一定のパターンがある。
パターンを見つけ出したら、何度か心の中でそのパターンをシュミレーションして準備しておこう。
そうすれば、いざその理不尽と感じる場面になったとき「自分が理不尽と感じるパターンがきた」と余裕をもって受けて立つことができるのだ。
理不尽な事態への解決策②:必要以上に謝罪しない
「理不尽」とは、“攻撃する人”と“攻撃される人”がいて成り立つものだ。
“攻撃する人”は幼少時から傲慢な態度を通し、理不尽な状況にするのに慣れている可能性が高い。この場合、“攻撃する人”は自分が傲慢な態度をとれる相手をかぎ分けて標的にしているのだ。
もし、自分が理不尽を感じやすい傾向があると思うならば、標的にならない努力をしてみよう。
理不尽な人の標的にならないための方法
理不尽な人の標的にならないようにするためには、クレーマーに対する受け答えを参考にするとよい。
クレーマー対応では基本、無闇に相手の言葉を肯定したり、謝罪したりしてはいけない。何故なら自分に否があることを認めてしまうことになり、賠償問題に発展するからだ。
理不尽なことをしてくる相手は、自分のフラストレーションを発散するために理不尽な攻撃をしてくる。自分が理不尽なことをされたとき、必要以上に謝罪し、卑屈になる必要は一切ないのだ。
言い返すことなく、毅然と対応することを心がけよう。
理不尽な事態への解決策③:「理不尽があるのは常」と考える
「理不尽な言葉」は殴る蹴るなどの暴力とは異なり、痛みがあるわけではない。物理的な痛みがあるわけではないにも関わらず、嫌な思いをさせられるのは何故だろうか。
その理由の一つとして、人は無意識に理不尽な言葉を言われたくないと思っており、言われないように努力しているということが考えられる。
だからこそ、唐突に理不尽な言葉を言われるとショックを受けてしまうのだ。
無意識な気持ちとは逆に「理不尽の存在」を肯定する
唐突な理不尽に嫌な思いをするならば、「必ず理不尽なことはある」と考えるようにしよう。
自分が理不尽を感じやすいパターンを想定した上で「理不尽なことがあるのは常」と考えれば、理不尽な状況に置かれたときに、余裕を持って対応することができるようになるはずだ。
理不尽な相手の性格を変えることはできないが、自分の心の持ちようは変えることができる。
この世から理不尽な人がいなくなることはない。それどころか、“クレーマー”や“モンスターペアレンツ”という言葉があるように、そうした理不尽な人が顕在化してきているのだ。
ビジネスシーンだけでなく、日常においても使えるコミュニケーションスキルの一つとして、理不尽な言葉を受け流すスキルを身につけておこう。
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