成功した起業家のプロフィールを見ると、「元リクルート」という肩書きをよく目にする。なぜだろうか。そのワケは、社員のチャレンジを奨励する会社方針と、それを支える制度にあった。
リクルート出身の起業家
経沢香保子氏(元トレンダーズ株式会社 代表取締役)
古川健介氏(株式会社nanapi 代表取締役)
宇野康秀 氏(USENグループ会長)
小笹芳央 氏(株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役)
江幡哲也氏 (株式会社オールアバウト)
etc...
社員皆経営者主義
創業者の江副浩正氏は創業当初から「社員は皆、経営者である。」と言い続けてきた。旧社訓には、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉があり、今でも根付いている。
このように、リクルートには、社員のチャレンジを容認する空気がある。その中で、社員の独立心と起業家精神が育まれていくわけだが、加えて次に紹介する「PC制」、「New-RING」がこの社風を支え、多くの成功する起業家・社長を生み出してきた。
社内制度"PC制"
PC制とは、会社の中にプロフィットセンター(会社)を作り、プロフィットセンター長を社長として権限を委譲する制度である。収益が高ければそれに見合った報酬を、一方で赤字のものは早期撤退を余儀なくされる。
この制度によって、社員はリクルートにいるうちから、組織のトップに立って収益を生み出す構造を経験することが出来、リクルート卒業後の起業へと生かされていくのである。創業者の江副浩正氏が退任した時には、PCは500、 グループの会社のPCも加えると600を超えるほどであった。
社内制度 "New RING"
「New-RING」とは社内新規事業提案制度では、入社年次によらず、す べての社員が新規事業の提案を行うことができる制度である。提案が承認されると、提案者自身により実際に事業化され、これまでにも『ゼクシィ』や『ホットペッパー』『R25』などが誕生してきた。
なぜリクルートは多くの起業家・社長を輩出できるのか
リクルートから成功する起業家・社長が多数輩出されるワケ、それは社員のチャレンジを容認・推奨するその社風とそれを支える制度にあった。
このような環境にもまれることで、起業家精神を育み、また事業を成功させるノウハウを学んでいくことが出来るのである。また、そのような制度の浸透とともに「起業家養成企業」として認知されたリクルートには、これからも起業家精神旺盛な人材が集まり、多くの成功する起業家・社長を輩出することが期待される。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう