
JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock
都内最古の木造駅舎。保存を求める声も
原宿駅は、山手線では渋谷駅と代々木駅の間に位置する。現在の駅舎は2代目で、大正13年(1924年)に竣工した。尖塔がそびえるイギリス風デザインの2階建て、東京都内に現存する木造の駅としては最古である。1945年の米軍空襲時には計10発もの焼夷弾を受けたが、すべてが不発で奇跡的に焼失を免れた伝説を持つ。JR東日本は2016年6月、東京五輪の競技会場周辺にある千駄ケ谷駅・信濃町駅とあわせて改良工事を行うことを発表した。長い歴史を有する現駅舎の扱いは未定だったため、保存を求める声があがっていた。
JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock
新駅舎は大幅拡張、出入口も2方向に
発表によると、新しい駅舎は現駅舎の神宮橋側の線路・ホーム上に2層の駅舎を新設する。コンコースは約3倍、トイレは約2倍の広さに拡張。表参道改札には2通路を増設し、さらに駅出入口を2方向(表参道方面と明治神宮方面)に設ける。これまでの臨時ホームを転用して山手線外回り専用ホームを新設するほか、24人乗りエレベーターを各出入口と新ホームに計3基を設置する。1階にはコンビニエンスストア、2階にはカフェが入居する予定だ。
新しい原宿駅の構内図 出典元:JR東日本プレスリリース

新しい原宿駅のイメージ 出典元:JR東日本プレスリリース
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