HOME特集 耳が不自由な人も楽しめる「手話のミュージックビデオ」…デフリンピック公認応援ソングが素敵!

耳が不自由な人も楽しめる「手話のミュージックビデオ」…デフリンピック公認応援ソングが素敵!

漆舘たくみ

2017/05/20(最終更新日:2020/01/31)


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今夏にトルコ・サムスン市で開かれる、ろう者(聴覚障害者の一区分)のためのスポーツの祭典・第23回夏季デフリンピック競技大会に向け、全日本ろうあ連盟スポーツ委員会は5月19日、日本選手団の公認応援ソング「HERO」のミュージックビデオのトレーラーを発表した。同連盟が公式に応援ソングを決めるのは初めて。「聴力に関係なく、すべての人が楽しめるミュージックビデオ」を目指し制作された。男性5人組の手話パフォーマンスグループ・HANDSIGN(ハンドサイン) と、同じく手話ができるモデルの三城千咲(みき・ちさき)さんが、「HANDSIGN with 三城千咲」として、洗練されたダンスと手話を組み合わせて選手へのエールを表現する。ミュージックビデオに込めた思いについて、HANDSIGNの所属事務所に聞いた。

デフリンピックとは?

デフリンピックの歴史はパラリンピックよりも古く、1924年に聴覚障害者のためのスポーツ大会としてフランスで始まり、国際ろう者スポーツ委員会が4年に1度開催している。身体・知的障害が対象のパラリンピックと異なり、スタート時の合図など大会運営の工夫を除き、競技自体はオリンピックと同じ基準を適用するのが特徴だ。同委員会は、1995年まで国際パラリンピック委員会にも所属していた。
HANDSIGN with 三城千咲

「HANDSIGN with 三城千咲」

日本選手団は、2013年のソフィア大会(ブルガリア)で計21個(金2、銀10、銅9)のメダルを獲得。今回のサムスン大会は7月18~30日に開催。日本は11競技に108人が出場し、全体で計25個のメダルを目標に国際舞台でしのぎを削る。

「会社で休みが取れない」を変えたい

HANDSIGNは2005年に結成。手話を「かっこいい」ものとして広く伝えようと、ダンスの振付に取り入れている。これまでに地元・神奈川県の小中学校50校で公演を行うなど、長年、手話の啓発活動に取り組む。handsign_image実は前回大会時にも間接的に応援ソングを制作しており、あらためて実績が認められた形だ。
以前、選手の方から「知名度が低くて、会社で休みを申請しても許可が下りない」という体験談を聞き、デフリンピックを巡る環境を変えていきたいと思ったのがきっかけです。(HANDSIGNのマネージャー)
映像は、耳が不自由な人にも歌詞の意味が伝わるよう、字幕はもちろん、メンバーのジャスチャーによりリズムが取りやすくなっている。耳が聞こえる読者の方は、消音モードで映像を再生すると実感しやすいだろう。
三城千咲さん

三城千咲さん

レースクイーンだった三城さんは、仕事で出会った耳の不自由な人と上手くコミュニケーションを取れず、悔しさから勉強し始めたという。現在は、日本障がい者支援機構の公式手話パフォーマーとしても活動する。

少しでもデフリンピックを知ってほしい

「HERO」というタイトルには、夢の舞台に立った選手自身に「自分はヒーローだ!」と奮い立ってほしいという願いを込めているという。
日本選手団は、前回で21個もメダルを獲得するほど活躍しています。そういった部分も含め、メンバーはデフリンピックを少しでも多くの人に知ってほしいと考えています。(HANDSIGNのマネージャー)
HANDSIGN with 三城千咲

HANDSIGN with 三城千咲


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