HOME特集 【取材】「#東北でよかった」を最初期につぶやいた福島県の女性の気持ちに迫る

【取材】「#東北でよかった」を最初期につぶやいた福島県の女性の気持ちに迫る

漆舘たくみ

2017/04/27(最終更新日:2017/04/27)


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今村雅弘前復興大臣(70)が4月25日、都内のパーティーで「(震災が起きたのが)まだ東北で、あっちのほうだったから良かった」と話し、批判が殺到。26日までに大臣を辞任した。世の中が険悪な雰囲気になる中、25日深夜からTwitter上でこの発言を逆手に取ったハッシュタグ「#東北でよかった」が登場。東北出身の筆者も、厚意が流れるタイムラインに涙が出そうになった。各紙報道によると、東北の魅力を伝える写真投稿は、個人だけでなく企業や官公庁も参加して7万件以上(26日14時時点)。大いに盛り上がっている。公開設定のツイートの中で、最も早い段階で美しい写真を投稿し、ハッシュタグが拡散する起点のひとつになった福島県田村市のTwitterユーザーの女性(29)に、IRORIO編集部が今の気持ちを伺った。
「#東北でよかった」を最初期の投稿のキャプチャ画像

「#東北でよかった」を最初期の投稿のキャプチャ画像

楽天の勝利が潮目か

Twitterの公開投稿をさかのぼると、「#東北でよかった」は当初、今村氏を批判する短文の中で生まれた。しかし、25日22時ごろから東北楽天ゴールデンイーグルス(仙台市)が、千葉ロッテマリーンズ戦で4対2で勝利したことを受け、ファンが肯定的な意味で使い始めている。女性は25日午後11時31分に、自宅の庭で咲き誇る桜の写真をタグを付けて公開。80件以上リツイート(共有)され、流れを変えるきっかけのひとつとなった。
相互フォローの友人が(タグ付きの写真を)リツイートした投稿を見て知りました。その記事は今村氏に対する批判ではなく東北の素晴らしい風景を投稿したもので、このタグを良い方向に持って行きたいと、我が家の桜の木の写真を投稿しました。

多くの日本人が思ったのでは

今村氏の失言について、女性は率直な思いを吐露する。
批判覚悟でお話しますが、正直、「自分の地域じゃなくて良かった」と日本に住む多くの人間が思っていたことではないでしょうか。ですから、今村氏に対しては怒りと言うより呆れました。 「ああ、人の本質が出ちゃったね」と。復興相と言う立場なので、発言には注意してほしかったです。
発言の真意については解釈が分かれている。しかし、東北に住む人の感情を逆なでする言葉遣いであったことは間違いない。

心温まるタグ、うれしい

女性は「福島」への風評被害の残酷さを感じているという。ゆえに、今回のタグの盛り上がりへの喜びもひとしおだ。
元々は失言だったものが、東北を誇りに思う皆様の投稿のお陰で、心温まるタグに変わりました。こんなにも嬉しいことはありません。大震災の影響で東北に未だ良い印象を持てない方々の心を変えるきっかけになればと思います。
「#東北でよかった」で最初期に投稿された画像 提供:サエコネンさん

「#東北でよかった」で最初期に投稿された画像

もうすぐゴールデンウィーク。まだ出掛ける先を決めていない方は、Twitterで「#東北でよかった」を検索して情報を集めながら訪ねてみては。※画像は投稿した女性の許可を得て使用しています。

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