HOME特集 佐藤錦を練りこんだ「サクランボパスタ」!山形の製麺所のこだわり

佐藤錦を練りこんだ「サクランボパスタ」!山形の製麺所のこだわり

漆舘たくみ

2017/04/07(最終更新日:2020/01/23)


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サクランボパスタ \ 提供:玉谷製麺所

SNSに上げたくなる可愛らしいピンク色のマカロニが、さくらんぼの名産地である山形で生まれた。4月8日、さくらんぼ形の「サクランボパスタ」が発売される。開発した山形県西川町の玉谷(たまや)製麺所に、こだわりを聞いた。

金型はイタリア製、佐藤錦を配合

サクランボパスタは、生地に県産さくらんぼの高級品種・佐藤錦(さとうにしき)を混ぜ、ほのかな酸味を感じる仕上がり。長時間の低温乾燥により、もっちりとした食感が特長という。独特の形は、パスタの本場イタリアに特注した金型で押し出している。
サクランボパスタ

サクランボパスタ 提供・玉谷製麺所

パッケージは、東北経済産業局などが支援する中小企業向けデザインコンクールで公募。店頭で同社の既製品と並んでも違和感がなく、またさくらんぼの愛らしさをストレートに表したデザインを採用した。封を締める、へたのような緑色のリボンがワンポイントになっている。
公募で決まったパッケージデザイン 提供:玉谷製麺所

公募で決まったパッケージデザイン 提供:玉谷製麺所

山形らしさで恩返し

同社は2013年からユニークな形のマカロニをつくっている。これまでにも、日本ならではの発想を意識して「雪結晶パスタ」「サクラパスタ」など写真映えするおしゃれな商品を開発。しかし、「自分たちが根差している『山形らしさ』が欠けていた」という。
いつか山形の製麺所として山形らしいパスタができたら、山形の方々から喜ばれるかもしれない。日々応援をしてくれる地元の方々に恩返しをしたい、と考えておりました。偶然にも2016年夏、県からおみやげ開発の助成事業のお話をいただき、本格的な開発に着手できました。(担当者)

山形らしさとは…?

次の課題は、どのように山形らしさを表現するかだった。「さくらんぼのパスタ」というコンセプトを立ててから、造形が決まるまで約2カ月。県内のデザイナーとイタリアの金型職人とともに、何度も打ち合わせを重ねたという。3つの房が実る中には、よく見るとハート形が隠れている。
ハートを隠したデザイン  提供:玉谷製麺所

2つの房でハートを表現したデザイン 提供:玉谷製麺所

苦労は金型だけで終わらない。ようやく届いた金型で試作を始めると、失敗の連続だった。当初はさくらんぼだけで色づけようと、さまざまな品種や混ぜ方を検証。ある品種で茹でた際には、真っ茶色になってしまい無念極まりなかったという。佐藤錦に加え、赤い西洋野菜ビーツも活用して発色、食感ともに理想を実現した。
佐藤錦(イメージ写真)出典元:Fotolia

佐藤錦 出典元:Fotolia

他社ができないことを大切に

サクランボパスタは、一袋100グラム入りで550円(税抜)。西川町と隣の寒河江(さがえ)市の道の駅、同社の販売サイトなどで購入できる。少し高価な印象はあるが、食卓を華やかに彩ることは間違いなくおみやげに持ってこいだろう。
皆様の笑顔が実るサクランボになるように心を込めながらリボンを結んでいます。小さな製麺所ですが、他ではできないこと、山形だからできることを大切に頑張っていきたい思います。(担当者)

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