
塚田農場スタンド店

明治神宮野球場の正面口(2017年3月15日撮影)
塚田農場が球場出店
居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニー(以下、APC)=東京都港区=のグループ会社で、宅食・弁当事業を行う「塚田農場プラス」が3月15日、東京ヤクルトスワローズの本拠地・明治神宮野球場(東京都港区)に、スタンド店を開いた。ヤクルトのホーム戦の際にビジター側外野席、14番ゲート近くで営業し、本格的な炭火焼きの焼き鳥で野球ファンをもてなす。
出店する位置 出典元:APCプレスリリース
ダクト新設し炭火焼き実現
APCによると、野球場で実際に炭で調理するメニューの提供は業界初の試みという。消防法に対応するため、売店スペース上部に専用の排気ダクトを新設するこだわりぶりだ。看板メニューのチキン南蛮は、居酒屋の塚田農場の品とまったく同じレシピ。タルタルソースも店内で仕込んでいる。
3月15日にオープンした塚田農場スタンド店
球場を訪れる方は、そもそも場内の売店への期待が低い傾向があります。買う店を選ぶ時も席から近いから、早いからといった点が重視されがちです。ひと手間をかけて味にこだわることで、「塚田農場」を目的としたとお客様を増やしたいです。


球場用の限定メニューも
スタンド店で出す食べ物10種、飲料4種の中には立地を意識した限定メニューも用意した。軽くお腹を満たしたいという需要を見据え、居酒屋ではあまり出さないという、いわゆる“ご飯もの”の「鶏(とり)炭火焼丼」を開発。
「近隣店との相乗効果を」
今回出店した最大の理由は、「塚田農場」というブランドの客層拡大だ。休日に訪れるファミリー層に訴求することで、30~40代の男性が多い現状から、女性グループや家族連れへのブランドの浸透を目指す。主婦層の利用が多いという「塚田農場プラス」の駅・デパートでの弁当販売や宅食といった事業への波及も視野に入れる。
スタンド店の看板
試合終わりに、近隣店に来ていただけるような相乗効果を生みたいです。(スタンド店が)「塚田農場」という看板を知る入口になってほしい。ゆくゆくは「神宮の売店は美味しい」という評判を生んで球場全体を盛り上げたいです。
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