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ジブリみたい!草津温泉のPR動画が外国人に大ウケ中

漆舘たくみ

2017/01/27(最終更新日:2020/01/23)


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直球勝負で130万回再生突破

日本有数の温泉街・草津温泉(群馬県)のPR動画が、海外から人気を集めている。YouTube公式動画の再生回数は130万回を超え、コメント欄にはアルファベットが並ぶ。自治体のユニークな動画が隆盛を極める中、流れるように日常を撮った映像がなぜ人気なのか。制作した草津温泉観光協会に、“直球勝負”の戦略を聞いた。

ジブリが作った?

動画は、スマートフォンやタブレット端末の普及を受け、協会が草津温泉の良さを分かりやすく伝えようと企画した。小型無人航空機(ドローン)を駆使し、高解像度の4K映像で撮影。青々とした山麓や名物の湯もみだけでなく、小学生たちの登校や温泉街の店頭など、夏の草津の日常風景を脚色せずに映し出した。草津温泉12草津温泉4コメント欄では英語の賞賛メッセージが続く。●めっちゃすごい!今度ニッポンに行く時に訪ねたい場所だ●ファイナルファンタジーの予告編みたいだね●ジブリの制作!?●今までYouTubeで見た広告の中でいちばんだと思った!日本人の目に欧州の古い街並みが魅力的に映るように、日本のありのままの風景に非現実的な魅力を感じる外国人が少なくないことが分かる。草津温泉10草津温泉11

テーマは「ストレート」

制作時に貫いた方針は「ストレート」。当初から国内旅行者だけでなく、海外を視野に入れて制作している。草津温泉6しかし、地名のロゴを除き、英語による字幕やナレーションはあえて使っていない。
とにかく魅力をストレートに伝えることをテーマに作成しました。特に海外の方に「このきれいな場所はなんだ」と視覚的に訴えかけ、興味をもってもらうのが狙いです。日常をメーンに、きれいな風景とBGMというノンバーバル・コミュニケーション(言葉に頼らない情報伝達)にこだわっています。
草津温泉9制作したのは、著名な映像作家の永川(えいかわ)優樹さん(長崎県出身)。永川さんは東北地方のインバウンド向け動画も制作しており、こちらの再生回数は880万回以上に達している。

BGMは気鋭の音楽家

映像の美しさと並び、コメント欄ではBGMも注目を集めている。ピアノを基調に、映像と調和した躍動感のある旋律が印象的だ。永川さんと親交があり、多くのCMソングを手掛ける音楽家のカキモトナオさん(徳島県出身)が作曲している。草津温泉3

秋バージョンも公開

人気を集める夏バージョンに続き、1月25日に秋を映した映像も公開した。今後は冬と春のバージョンも制作する予定という。
人口6500人の小さな温泉町ですが、まずは草津温泉に興味を持って頂き、次は来て良かったと実際に思って頂けるようにしていきたいです。
派手なPR動画が再生回数を競う昨今。奇をてらわず、地域を丁寧に捉えた映像は日本人にも新たな良さを発見させてくれる。続編の公開が楽しみだ。

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