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さんずいに「写」?日本の某地域で使う謎漢字、何と読む

漆舘たくみ

2016/05/22(最終更新日:2016/05/26)


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水を示す「さんずい」に「写」?何と読み、何を意味するのかご存知でしょうか。すぐに分かった方は、きっと色白美人でしょう!

正解は、えちご…!

正解は、越後…こと新潟県の「潟」を表す略字です。「潟」の画数は15画で、都道府県名に使う漢字では沖縄の「縄」と並び最多。さらに、右上の部分が「白(しろ)」なのか「臼(うす)」なのか、手書きで思い出すには、ちょっと時間が掛かる字かもしれません。新潟の潟新潟県内や秋田県の湖・八郎潟の周辺など、ごく限られた地域で使われていました。「潟」に対しほぼ半分の8画で済むためか、新潟県内では手書きの看板や値札などで現在でも見られます。編集部にあったいちご大福の紙箱にも、しっかり書かれていました!
新潟の潟2

「潟」の略字を使ったいちご大福のパッケージ=2016年5月19日撮影

ただし、「潟」が1981年に常用漢字表に加わると、公的な場面での使用頻度は激減。若者世代は読めるけど書かない、という人がほとんどのようです。

日本各地に残る方言字

日本各地には「方言字」と呼ばれる、漢字版の方言が存在します。三省堂のワールドワイズウェブによると、「さんずい+写」は新潟生まれではなく、江戸時代まで同じような意味で全国で用いた字だったようです。結果的に、「潟」を日常的に書く地域のみで残ったとみられています。b_15_niigata_500nなお、中国では「新潟」と書く際によく似た簡体字を慣例で使いますが、本来の意味が異なるため、では中国国内での「潟」の使用を推奨しています。このほか、青森県の三八地方に残る「朳(木+八)」(えんぶり)など、各地に地域独自の漢字が残っています。

潟、小学校で必修へ

日経新聞によると、今年5月17日、文部科学省が中央教育審議会で「茨」や「埼」などの都道府県名で使うすべての漢字を、小学校で必修とする学習指導要領の改定案を示しました。必修化により、社会科の学習で地名を覚えやすくする狙いです。新たな追加案には「潟」も含まれています。すでに文書の作成はパソコンやスマートフォンが主流となり、小学校でも必ず習うようになる「潟」。手書きを容易にする方言字は、ますます使う機会が減るでしょうが、地域限定の漢字があったことは忘れずにいたいものです。

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