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出生届でプレゼント!鹿児島・日置市の「マタニティボックス」が大助かり

漆舘たくみ

2016/05/14(最終更新日:2016/05/26)


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日本各地の自治体で、少子化対策が課題です。鹿児島県日置(ひおき)市は全国でも珍しい取り組みとして、今年度から出生届を出した市民に「マタニティボックス」を無料でプレゼントしています。特製の箱には、おむつやよだれ掛けなど育児の基本セット21点(約2万円相当)を盛り込みます。若い世代の定住と移住の促進を目指す取り組みが始まって1カ月半、マタニティボックスに懸ける思いについて日置市に聞きました。ninshin_couple 

高齢化率30%超の危機感

日置市は鹿児島市の西隣、2005年に当時の日置郡4町が合併して誕生した人口約5万人の市です。鹿児島市のベットタウンとしての性格を持ちますが、65歳以上のお年寄りが人口に占める割合は、2016年3月時点で31.58%。全国平均の26.0%(2016年度)を大きく上回ります。マタニティボックスを企画した総務企画部は、「高齢化に危機意識がありました。若い世代の方の子育てを支援したかった」といきさつを語ります。少子化対策に頭を悩ませる中、フィンランドで国が妊婦に配布するマタニティボックスを参考にして、導入を決めました。akachan_mother

段ボールは市内で製造

育児用品が詰まった段ボールは縦34センチ、横55センチ、高さ32センチ。実はベビーベッドとしても活用できる優れものです。日置市内に本社と工場を置く日之出紙器工業(株)と協力して独自に開発。地域一丸となって、子育て支援に取り組む姿勢が見えます。akachan_bed

手渡しで贈呈、喜ぶ親たち

マタニティボックスの受け取りは、手渡しか郵送を選べます。配布する市民福祉部によると、4月1日から5月13日までの出生届30件のうち、約20件の保護者がボックスの案内を聞いて、その場で受け取りを決めて持ち帰ったそうです。担当者は「箱を開けて中身を見せると、とても喜んでもらえます」と明るく話しました。好調な滑り出しを見せるマタニティボックス事業。市は年間400件程度の配布を見込んでいます。国内ではこのほか、千葉県浦安市が2015年度から、出産前後の子育てケアプランを作成した保護者に、「あかちゃんギフト」として育児用品を入れた箱と金券を贈っています。

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