HOME特集 当たり前じゃない!タクシーの迎え、地域によって無料と有料があるって知ってた?

当たり前じゃない!タクシーの迎え、地域によって無料と有料があるって知ってた?

漆舘たくみ

2016/05/03(最終更新日:2016/05/26)


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123RF

実は当たり前じゃない迎車料金

電話でタクシーを呼んで迎えに来てもらうと、追加料金として「迎車回送料」(迎車料金)が掛かって当り前と思う人も多いはず。それもそのはずで、人口が集中する関東、中部、四国、九州地方は大多数の事業者で100~400円前後の追加料金が発生します。しかし、実際には北海道・東北地方全域、近畿と中国地方の一部、沖縄などでは迎車料金を取らない社が主流。京阪神地域のように、有料と無料の事業者が混在する地域もあります。青森県で働いていた筆者は出張先の群馬県で配車を依頼し、思わぬ加算に驚いたことがありました。有料と無料の違いは何か。そもそも迎車料金はどのように決まるのか。タクシー業界団体・全国ハイヤー・タクシー連合会(全タク連)に確認しました。
提供:IRORIO編集部

作成:IRORIO編集部

各社判断の積み重ね、地域ごとに統一せず

タクシーの運賃は、各地域を管轄する国土交通省の運輸局が上限と下限を指定。各事業者は、距離や時間から判断して指定範囲内で独自の運賃案を国に申請し、認可を得ます。割引や迎車料金も国の許可があって初めて設定できますが、迎車料金については「初乗り運賃以下」という以外に特に制限はありません。ただし、全タク連によると、特定地域で事業者同士が意図的に運賃や迎車料金を統一した場合、独占禁止法に抵触するといいます。地域ごとに無料なのではなく、「各事業者の判断の積み重ねで、結果的に地域性が出たのだろう」(全タク連)とのことでした。

お客さんが拾う都会、呼ぶ地方

タクシーについて、都会と地方で最も異なる点はお客さんが利用する状況です。徒歩移動が主な都心部は、客側が幹線道路を走る“流し”のタクシーを拾います。一方、自家用車での移動が主な地方では、メーンの客層は観光客か高齢者、夜の酔客に限られます。駅前や繁華街を除けば、電話で地元のタクシー会社に配車を頼み、自宅や会社など出発地点まで迎えに来てもらう利用法が一般的です。
出典元:YIFANG NIE / Shutterstock.com

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ある東北地方の県タクシー協会幹部は、「20年以上業界にいるが、迎車料金を取りたいという話題は聞いたことがない」と話します。そのうえで、「(車移動が主で)田舎はただでさえタクシーに乗らない。もし迎車料金を取るとなれば客離れが進むし、これからもないでしょう」と推測しました。また、有料・無料が混在する西日本のあるタクシー協会幹部は、「迎車は運転手の拘束時間が長く、追加料金が必要になる」と語ります。かつては有料の事業者が主だったといいますが、2002(平成14)年のタクシー事業についての大幅な規制緩和の後、無料サービスを行うところが増えたといいます。「協会で統一の決まりは全然ない。都市部や郡部、それぞれの交通事情を踏まえ、迎車料金を取る取らないを各社さんが決めています」と答えました。

国内旅行の際は要確認!

大型連休中、旅先でタクシーに乗る機会も増えるでしょう。無料が主な地域の人が有料に驚いたり、逆に有料に慣れた人が無料の地域で迎車の出費をためらって不要に長く歩いたりしないよう気を付けたいものです。※各地域の有料、無料はおおまかな傾向で、全事業者に当てはまるわけではありません。

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